【はじめての造園】庭づくりの基本を解説!造園の流れやポイントは?
「はじめての造園!庭づくりで大切なことは?」
「庭が欲しいけど、管理できるか不安……」
「造園を依頼したいけど、ぶっちゃけいくらかかるの?」
今回はこのような疑問を解決するため、造園の流れや知っておくべきポイントなど、庭づくりの基本をわかりやすく解説します。
また後半では、造園で後悔しないための庭づくりのコツや、造園費用についてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
造園って?庭づくりの流れ
そもそも造園とは、庭や外構といった建物の外部にある空間を造ることです。住宅の庭だけでなく、公園や道路、商業施設、遊園地、墓園なども造園に含まれます。
そして造園の流れは、
- 見積もり(業者選定)
- 現地調査
- プランニング(設計・デザイン)
- 施工(土木工事・植栽・建築など)
- 引き渡し
といったフローが一般的です。
詳しい内容は「『造園』の意味や使い方は?用語・仕事内容・植木屋との違いも解説」をご覧ください。
弊社では、下記のような図面のほかに、立体パース(完成図)などもご用意しています。
【はじめての造園】庭づくりの基本
次に、はじめての造園で押さえておきたい庭づくりの基本を3つのポイントにまとめました。
【庭づくりの基本】
- 庭や外構の役割を考える
- メンテナンスのしやすさを考える
- 使い勝手を考える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
造園の基本①:庭や外構の役割を考える
はじめての造園で考えるべきポイント1つ目は、庭の役割についてです。
住宅における庭は、日本庭園のように見て楽しむだけでなく、さまざまな機能を持たせることが一般的です。
例えば、洗濯物を干したり、ガーデニングや掃除で使用する用具を収納したり、ゴミの回収日までゴミを仮置きしたり、小さなお子さんがいれば遊び道具などを置いておく場所も必要でしょう。
こういった家事などを行うスペースをサービスヤードといい、サービスヤードを考えずに庭づくりをすると、洗濯物を干すスペースがなくて家事効率が下がったり、庭にゴミを仮置きして景観を損ねてしまう羽目に。
また塀や門などの外構や植栽も、外からの目隠しになったり、日除けになったり、外壁の保護になったりと、とても重要な機能を担っています。目隠しのつもりで建てた塀のはずが、実際住んでみると外から丸見えだったというケースも少なくありません。
このように、造園では住まう人のライフスタイルや機能面も考慮してレイアウトを考える必要があるのです。
造園の基本②:メンテナンスのしやすさを考える
はじめての造園で考えるべきポイント2つ目は、メンテナンスのしやすさについてです。
理想を詰め込んだ庭にもかかわらず、徐々に手入れが面倒くさくなり、気づけば雑草が伸び放題……といったケースは、実は少なくありません。
美しい庭を維持し続けるには、メンテナンスのしやすさについても考慮する必要があります。
具体的な対策としては、雑草は土があるところに生えるので植栽スペースをできるだけ少なくするのも一つの方法です。ウッドデッキやテラスを設置したり、砂利や敷石を敷くのも良いでしょう。また、「芝生に憧れるものの、芝刈りする手間が面倒くさそう」という方には、人工芝と雑草防止シートが一体となった商品も販売されています。
この他にも、メンテナンスしやすい背丈の樹木を選ぶ、落葉しない常緑樹や生長スピードが緩やかな植物を選ぶ、自動水やり器を導入するなどの方法もあります。
造園の基本③:使い勝手を考える
はじめての造園で考えるべきポイント3つ目は、使い勝手についてです。
デザイン性を重視したことによって、使い勝手が悪くなってしまったという声を耳にします。
例えば、玄関アプローチに石段を造ったところ自転車やベビーカーの出入りがしにくくなってしまったり、2台分の駐車スペースを確保したはずが車幅があわず駐車できなかったり、砕石敷きにしたところ小さい子供や高齢者が転倒しそうになったりといったケースがあります。
こういった問題を発生させないためには、ライフスタイルやライフプランについてよく考えておく必要があります。今は軽自動車に乗っていても、今後普通車に乗り換える可能性があるのであれば駐車スペースを広めにとっておくべきですし、車イスやベビーカーを利用するのであれば、バリアフリーなアプローチを検討する必要があります。
これから戸建を新築される方や、外構・エクステリアのリフォームを進めていく方は、デザイン性だけでなく、使い勝手の良さについても考えると良いでしょう。
造園で後悔しないために…庭づくりのコツとは?
造園後、実際に暮らし始めてみると「もっとこうすれば良かった……」と後悔される方は少なくありません。
そこで、見落としがちなポイントと共に、庭づくりのコツについてご紹介します。
庭づくりのコツ①:住む人のアレルギーを考慮する
住む人の中にアレルギー症状が出やすい人がいれば、植物選びは慎重に行う必要があります。
スギやヒノキは花粉症をもたらす植物の代表格ですが、バラや桜、梅、イチゴ、林檎も花粉症の原因となり得る植物です。また、ブタクサやヨモギでアレルギー症状が出る人は、雑草対策を念入りに行う必要があるでしょう。
加えて、タマネギやニンニク、レタス、マーガレット、銀杏、ウルシ類などは、接触性皮膚炎(かぶれ)を発症しやすい植物です。家庭菜園を希望されている方は特に注意して選ぶようにしてください。
庭づくりのコツ②:住む人の好みを考慮する
造園は、住む人の好みも考慮しておくべきです。
例えば、金木犀やジャスミンのような強い香りを放つ植物は、好き嫌いがはっきり別れるもの。これらの香りが好きな人にとってはリラックスできる空間になりますが、苦手な人にとっては不快な空間になってしまいます。
また、集合体恐怖症の方にとって、ヒマワリやヤマボウシの実、多肉植物などの植物は直視できないかもしれません。
このような事態を防ぐには、プランナーがデザインや設計を開始する前に、家族それぞれの好き嫌いを出し、植えたい植物と植えたくない植物を話し合うことが大切です。植物の得意不得意・好き嫌いを知るために、家族で公園を散策してみたり、植物園に訪れるのもおすすめです。
なお、おしゃれな庭づくりのポイントは「おしゃれな庭を作りたい!造園のポイントと業者の選び方」で詳しくご紹介しています。植物の好みだけでなく、デザインや様式の好みについても話し合っておきましょう。
庭づくりのコツ③:他の空間とのつながりに気を付ける
造園のプランニングでは、庭を単体の空間として見るだけでなく、他空間とのつながりについても気を付けるべきです。
例えば、外からの目隠しをかねて庭木を植えるのであれば、最低でも2m以上の樹高を持つ植物を選ぶ必要があります。しかし、高すぎる植物を選ぶと枝が隣家や道路からはみ出してしまい、トラブルに発展することも。また、車が出入りする付近に植物があると、視界の邪魔になって大事故に発展する恐れがあります。
プランニングの時点では、こういった生活シーンはイメージしにくいものですので、プランナーの意見を取り入れつつ、理想の庭を作り上げていくことが望ましいでしょう。
庭づくりはいくらかかる?造園の目安費用
最後に、造園の目安費用についてもご紹介します。
結論からお伝えすると、造園の費用はケースバイケースで、敷地面積や植物の種類、使用本数、アイテム、施工内容などで大幅に変動します。
それを前提として、一般住宅におけるボリュームゾーンとしては、庭だけで50万〜100万円、外構・エクステリアを含めて100万〜300万円となっています。
詳しくは「【費用相場】造園はいくらかかる?料金体系や施工内容別の費用を解説」でご紹介していますので、参考にご覧ください。
庭づくりは造園業者選びから
今回は、はじめて庭づくりをする方に向けて、造園で押さえておくべき基本の考えや、見落としがちな庭づくりのコツについてご紹介しました。
庭づくりは造園業者選びからはじまります。信頼できる造園業者を選ぶには、最低3社以上から見積もりを取って、プランや施工内容についてじっくりお話されることをおすすめします。
また、庭づくりは造園工事をして終わりではなく、剪定や草刈りなどの定期的なメンテナンスも必要です。そのため、長く安心して付き合える造園業者を選ぶことが、庭づくりで後悔しないポイントだと言えるでしょう。
観葉植物の植え替えは大阪堺市の明石緑化へ
株式会社明石緑化は、大阪府堺市に本社を置く「緑を守るプロ集団」です。
創業から50年以上の中で培われた技術と、公共工事から民間工事に至るまで幅広い工事に対応できることを強みとしています。
- 外構デザイン・プランニング
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明石緑化は、お客様からの信頼と品質確保の為、現場監督責任者から職人さんまで正社員雇用にこだわり、車両や建設機械重機・測量機材・設計用CADも自社で所有。設計提案から現場管理・施工までを自社で一貫して行っております。
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