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観葉植物につく黒い虫の正体と駆除方法!植物への影響や対策方法は?

観葉植物につく黒い虫の正体と駆除方法!植物への影響や対策方法は? 植え替える.com

「観葉植物に黒い虫がついている、どうすれば?」
「この黒いのは虫?それとも病気?」
「観葉植物の害虫対策が知りたい!」

今回はこのような内容を解決すべく、観葉植物に発生しやすい黒い虫の正体と、見分け方のポイント、駆除方法についてご紹介します。

観葉植物につく黒い虫は小さなサイズであることが多く、「やがてどこかに行くだろう」と放置されがちです。しかし実際は、脅威的な速さで繁殖する虫や、他の虫を呼び寄せてしまう虫、さらには人や動物を命の危険にさらす虫など、放置することで大きな被害に繋がる虫もいるため、早急に駆除する必要があります。

ここでは、そんな虫の特性や、被害にあわないための対策方法についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

観葉植物につく黒い虫と駆除方法

それではさっそく、観葉植物に発生しやすい黒い虫の正体を、植物への影響や駆除方法についても触れながら解説します。

黒い虫の正体①:マダニ

観葉植物につく黒い虫で考えられる正体の1つ目が、「マダニ」です。

マダニはダニの仲間ですが、ダニにしては体長が2〜3mmと大きい身体を持つのが特徴です。8本の足を持ち(幼虫は6本)、見た目は一般的なダニよりもクモに近いと言えるでしょう。

茂みや草むらを好み、普段は葉っぱに身を隠して生息しています。つまり、葉が生い茂る観葉植物は絶好の住処なのです。ただ、葉に住み着くといっても観葉植物に被害が及ぶことはなく、気をつけたいのは人や動物への影響です。

マダニは人や動物の血液を栄養源としており、咬まれると日本紅斑熱や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ライム病といった致死率が高い感染症にかかる恐れがあります。繁殖力が強いため、発見した際は速やかに殺虫剤で駆除し、万が一咬まれた時は無理やり肌から取り除かず(マダニの一部が傷口に残る可能性がある)、すぐさま医療機関を受診してください。

黒い虫の正体②:ハダニ

観葉植物につく黒い虫で考えられる正体の2つ目が、「ハダニ」です。

ハダニは1mmにも満たない小さな虫で、クモのように自ら出した糸を使って移動します。葉の裏や茎などに細かく張り巡らされた糸があり、そこに黒や褐色の小さな虫が複数住み着いていれば、ハダニだと判断して間違いないでしょう。

観葉植物への影響ですが、ハダニは葉の養分を吸って成長するので、吸われた部分が白い斑点となって残ります。また、養分が吸い取られるわけですから、植物自体の元気がなくなったり、花の色味や実つきが悪くなるなどの被害が発生します。

ハダニを発見した際は、テープなどで取り除くか、殺虫剤を使用するのが効果的です。繁殖力が強いため、発見次第早めに駆除するようにしてください。

黒い虫の正体③:コバエ

観葉植物につく黒い虫で考えられる正体の3つ目が、「コバエ」です。

観葉植物につくコバエはキノコバエがほとんどで、繁殖スピードがとにかく速いのが特徴です。土の中や枯葉の下、排水溝、生ゴミなどに卵を産み付ける習性があります。

観葉植物への影響ですが、観葉植物の鉢の中で大量に卵を産み付けられると、孵化した幼虫に土の養分が吸い取られてしまい、観葉植物の元気がなくなってしまう恐れが。数匹でもコバエが発生した時は、ハエ取りシートを活用したり、卵や幼虫が埋まっている表土3〜4cmほどを新しい土と交換するなどして駆除してください。

また、水を張ったバケツなどに鉢ごと沈めて、卵や幼虫を浮かび上がらせるのも一つの方法です。ただし、この方法は虫を直視することになりますので、虫が苦手な方はお気をつけください。

黒い虫の正体④:トビムシ

観葉植物につく黒い虫で考えられる正体の4つ目が、「トビムシ」です。

トビムシは名前の通り飛び跳ねながら移動する虫で、体長は2mm程度です。ジメジメした環境を好み、腐葉土やバクテリア、菌などをエサにします。

観葉植物に直接影響を及ぼすことはなく、むしろ有機物を分解してくれる益虫で、「土のプランクトン」と呼ばれています。

とは言え、大量発生すると不快なのは確かですから、殺虫剤や植え替えなどで駆除します。土が湿っていると寄り付きやすいので、水のやりすぎに注意してください。

黒い虫の正体⑤:カイガラムシ

観葉植物につく黒い虫で考えられる正体の5つ目が、「カイガラムシ」です。

カイガラムシは種類によって色や形が異なり、パッと見ただけで判断するのは難しいのですが、植物の枝・葉・茎に付着したままあまり動かないため、その動きの遅さから判断できるでしょう。

観葉植物への影響ですが、カイガラムシは植物の汁を養分にしているので、大量に発生すると新芽が出てこなくなったり、葉の色が悪くなったり、枯れてしまうなどの被害が発生します。また、カイガラムシの排泄物は糖度が高く、葉や茎が蜜がついたようにベタベタするなどの状態も見られます。

カイガラムシを駆除する方法については、カイガラムシがついている枝を剪定するか、歯ブラシなどで削り落とすといった方法があります。殺虫剤を使っても良いですが、牛乳や木酢液を吹きかけるのも効果的です。

黒い虫の正体⑥:コナジラミ

観葉植物につく黒い虫で考えられる正体の6つ目が、「コナジラミ」です。

コナジラミ自体は白くて細長い虫なのですが、コナジラミの排泄物である甘露(かんろ)という成分が葉や果実に付着すると、黒く点々としたカビが無数に発生し、その見た目から黒い虫だと勘違いされる傾向があります。この症状は、黒い点々が“すす”のように見えることから「すす病」と呼ばれています。ちなみに、この黒い点々は汚れのようなものですので、こすり洗いするとキレイに取れます。

また、コナジラミもカイガラムシのように植物の汁を吸う虫で、吸われた部分に穴が空いたり、養分が吸われて葉の色が変色したりといった被害が発生します。

駆除方法としては、コナジラミは黄色に寄り付く習性がありますので、黄色の虫取りシートを付近に設置したり、コナジラミが発生している枝葉だけ剪定するのも良いでしょう。観葉植物全体に広がっているようでしたら、殺虫剤などを使って駆除します。

黒い虫の正体⑦:アブラムシ

観葉植物につく黒い虫で考えられる正体の7つ目が、「アブラムシ」です。

アブラムシは3mm以内の小さな虫で、黒や褐色、黄緑色の体色を持ちます。主に葉の裏側にくっつき、カイガラムシやコナジラミと同じく植物の汁を養分にして成長していきます。

また見分けるポイントですが、葉の裏に小さな黒っぽい虫がびっちりついているという状況なら、アブラムシと判断して良いでしょう。

というのも、アブラムシの寿命は約1ヶ月で、幼虫から成虫までおよそ10日、成虫になったメスは毎日3〜10匹ほど出産するため、生涯でおよそ90匹もの幼虫を出産します。1ヶ月でなんと1万〜2万倍に増殖する計算になり、気づいた時には大量に発生しているケースが多いのです。

加えて、アブラムシから排泄される甘露はアリの養分となっているため、甘露に呼び寄せられてアリが発生している可能性も考えられます。

増殖し続けるとアリを呼び、さらにアリは外敵からアブラムシを守る習性があるので、放置していると駆除が追いつかなくなる可能性も。そのため、アブラムシが発生していたらできるだけ速やかに駆除しましょう。

駆除方法についてですが、牛乳や木酢液を吹きかけるか、発生している枝葉を剪定するか、殺虫剤を吹きかけるのが効果的です。なお、アブラムシは明るい環境が苦手ですので、アルミホイルや保温シートなどを切って土の上に被せておくだけでも予防できます。

観葉植物につく黒い虫の対策方法

観葉植物につく黒い虫の対策方法

次に、観葉植物につく黒い虫の対策方法について見ていきましょう。

対策①:葉水で葉の乾燥を防ぐ

黒い虫に限らず、葉が乾燥していると虫が寄り付きやすくなります。霧吹きなどで葉に水やりをする「葉水」で、葉の乾燥を防いであげましょう。

葉に水分が行き届かなくても、葉から直接水分が吸収できますし、葉の湿度が保たれていると葉に含まれている水分が蒸発しにくくなります。

また、葉水は葉の表面についた汚れを洗い落とす役割もあるため、ホコリなどをエサにする虫が寄り付かなくなるでしょう。

対策②:落ち葉や雑草を取り除く

諸説ありますが、黒い虫は土などの暗い場所を好む傾向があります。というのも、多くの昆虫は敵から身を守るために体色や形を変えて擬態する習性を持っているからです。

そのため、落ち葉の下や雑草の茂みといった暗い場所は、虫にとって外敵から身を守る最適な場所ですので、見つけ次第取り除いてください。

対策③:無機質な資材を使う

黒い虫の代表格であるコバエは、有機物が大好物です。そのため、油粕や鶏糞などの有機肥料や、有機肥料が配合された培養土を使っていると、その匂いにつられてコバエが集まってきやすいです。

徹底的にコバエを寄せ付けたくないのであれば、土を使わない水耕栽培に切り替えるか、土表面をハイドロカルチャーや化粧石といった無機質な資材で覆うのが良いでしょう。

なお、観葉植物の肥料については「観葉植物に肥料を与える時期は?肥料の基礎知識や使用時の注意点も!」で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

対策④:通気性を良くする

黒い虫に限らず、ジメジメした環境を好む虫は多いもの。ジメジメした環境を作らないように、観葉植物の通気性を良くしてあげる必要があります。

例えば、土からできたクレイポットは通気性や吸湿性が高い鉢植えです。プラスチック鉢と比べるとやや値段はしますが、虫除けや根腐れを防ぐことができるという点も考慮すると、メリットが多いでしょう。

また、枝葉が生い茂っている状態も、通気性が良いとは言えません。葉がどんどん出てくる観葉植物は、剪定してもすぐまた枝葉を伸ばしますので、春〜秋の生長が著しい時期に剪定してサッパリさせてあげてください。

対策⑤:定期的に植え替える

土の栄養枯渇や根詰まりを防ぐために、観葉植物は2〜3年に1度のペースで植え替えが必要になります。もしこの数年の間で植え替え作業を実施していなければ、害虫対策も兼ねて新しい土・サイズアップした鉢への植え替えをおすすめします。

植え替え時の注意点ですが、黒い虫は土に同化してしまうため目視で存在が確認しにくく、「今はいなさそうだな」と判断して建物の中で植え替え作業を実施してしまうと、こっそり潜んでいた虫が大量発生してしまう可能性があります。そのため、虫の存在が確認できなかったとしても、作業は必ず屋外で実施するようにしてください。

なお、自身での植え替え作業が難しい場合は、業者に依頼すると良いでしょう。業者の選び方や費用については「観葉植物の植え替えを業者に依頼するメリットは?費用や比較ポイントも!」で詳しくご紹介しています。

観葉植物につく黒い虫でお困りなら専門家へ相談

今回は、観葉植物につく黒い虫についてご紹介しました。

「何度駆除してもまた発生する」「虫のせいで元気がなくなってた」といったお困りごとがありましたら、私たち明石緑化にご相談ください。特に害虫に関するトラブルは植え替えで解決するケースが多いですので、適切な管理方法のアドバイスも含めて対応させていただきます。

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