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観葉植物の白い粉や綿は病気のサイン!その正体と発生原因・適切な対処法とは?

観葉植物の白い粉や綿は病気のサイン!その正体と発生原因・適切な対処法とは? 植え替える.com

観葉植物の葉や茎に白い粉、または白い綿のようなものが付着している場合は、病気や害虫の被害を受けているのかもしれません。

そこで今回は、観葉植物が白くなる場合に考えられる病気について、代表的な症状や原因の他、発症後の適切な対処法、被害を受けないようにするための予防法まで紹介していきます。

観葉植物が白くなる病気は大きく2つ

観葉植物の葉や茎が白くなる原因としては、大きく以下2つのパターンが考えられます。

  1. 葉や茎に白い粉をまぶしたようになる「うどんこ病」を発症している
  2. 葉や茎に白い綿が付いたように見える「コナカイガラムシ」の被害

育てている観葉植物が、うどんこ病とコナカイガラムシのどちらの影響で変色しているかは、白くなっている部分の質感や併発している他の症状を観察することで見分けられます。

以下からは、うどんこ病とコナカイガラムシそれぞれが観葉植物にもたらす被害・症状や発生する原因、そして適切な対処法・予防法について、順番に見ていきましょう。

観葉植物に白い粉のようなものが付く病気「うどんこ病」

まず、うどんこ病を発症した観葉植物に現れる特徴的な症状は、以下の通りです。

うどんこ病の症状や特徴

  • 葉や茎の一部が、ぽつぽつと筆で小麦粉を付けたように白く変色する
  • 葉や茎の表面全体が小麦粉をまぶしたように白くなり、植物に元気がない
  • 植物だけでなく、周辺の鉢や土、床にも白い粉のようなものが落ちている

葉が斑点状に白くなっている他、病変が広範囲に及んでいたり、白い所が粉をまぶしたように見える場合は、うどんこ病による症状と考えて間違いないでしょう。

観葉植物がうどんこ病になる原因は?

うどんこ病の正体は、風によって運ばれ観葉植物の表面上で寄生・増殖したカビの胞子です。

原因となるカビ菌は、涼しく乾燥した環境を好むため、屋外では真夏と真冬を除く秋から春にかけて活発になり、増殖することで知られています。また日当たりが悪く、水はけや通気性が低下した植物に寄生しやすいところも特徴と言えるでしょう。

観葉植物が設置されることの多い室内は、年間を通して気温・湿度が一定に保たれている上、日光不足や水はけ・通気性の不良が起こりやすくなります。そのため、屋外の植物よりも室内で育つ観葉植物等の方が、うどんこ病の被害を受けやすいのです。

なお、観葉植物を元気に育てるための基本的なお手入れや管理の方法については、「観葉植物の基本の育て方|水やり・置き場所・肥料・剪定・植え替えなど」でご紹介しています。

うどんこ病の原因や症状といった基礎知識と併せて、こちらもぜひご確認ください。

うどんこ病を放っておくとどうなる?

葉や茎の表面に寄生したカビは、観葉植物から栄養を吸収しながら増殖していきます。そしてやがて葉や茎全体を覆い、光合成と生育を阻害して、最悪の場合は植物を枯死させるのです。

また増殖したカビは、他の葉や植物にも移り、さらに勢いを増していきます。うどんこ病の兆候を発見したら、被害が拡大する前に対処しなければなりません。

観葉植物を白くするうどんこ病への対処法 

うどんこ病の発生を確認した場合は、段階に応じて以下のような対策を取ると良いでしょう。

白くなっている葉が少ない初期段階の場合

  • 症状が出ている葉にたっぷりと霧吹きで水をかけて、カビを洗い流す
  • 重曹1gを500~1,000mlの水に溶かしたものを、症状が出ている葉にスプレーする
  • 酢1mlを350mlの水に溶かしたものを、症状が出ている葉にスプレーする

うどんこ病の被害が広範囲、多数の葉に及んでいる場合

  • ホームセンター等でうどんこ病に効く殺菌剤や農薬を購入し、植物に散布する
  • 病変を起こしている葉や茎を一つずつ切り取り、可能な限りカビを取り除く

なお、一度水や薬剤を散布しただけでは、完全にカビを除去するのは難しいと考えられます。まずは水や重曹水、酢水から始めて、観葉植物の様子を見ながら根気よく薬剤の散布を続けましょう。

うどんこ病を予防する方法

観葉植物のうどんこ病の発症・再発を予防するためにできる対策としては、まず置き場所を変えて日当たりと水はけ、風通しを改善することが挙げられます。その上で、株の様子を見ながら定期的な薬剤の散布を続けましょう。

またカビは、肥料の与え過ぎでチッ素過多になり、軟化した植物に発生しやすくなると言われています。そのため「観葉植物に肥料を与える時期は?肥料の基礎知識や使用時の注意点も!」を参考に、肥料のやり方を見直してみるのもおすすめです。

観葉植物に付く白い綿のような害虫「コナカイガラムシ」 

対して、コナカイガラムシによる害虫被害を受けた観葉植物には、以下のような症状が現れます。

コナカイガラムシ被害の症状や特徴

  • 植物の茎の分かれ目や葉の裏等を中心に、白い綿やホコリのようなものが付いている
  • 植物の葉や茎、幹に付いた白い綿のようなものが、もぞもぞ動いているように見える
  • 白い綿のようなものや、その付近の葉や茎に指で触れると、べたべたしている
  • 白い綿以外に、黒くて粘り気のある「すす」のようなもので覆われた葉や茎がある

綿のように見える白いものが動いていたり、その周辺がべたついているようなら、植物から吸汁して繁殖するコナカイガラムシの被害と考えて間違いありません。

観葉植物にコナカイガラムシが付く原因は?

コナカイガラムシは、暗くジメジメとした温暖な環境を好む害虫です。そのため、日当たりと水はけが悪く、葉の密集で通気性が悪化した観葉植物は、虫たちの絶好の住処となります。

また、寒さに弱いため屋外では活動・繁殖できる時期に限りがありますが、室内に設置された観葉植物に住み着けば、年間を通した繁殖が可能となります。風に乗ってどこからか飛んできたコナカイガラムシが、室内栽培の観葉植物に付着すると周辺の他の植物にも住み着き、大量に繁殖するケースがあるのです。

コナカイガラムシを放っておくとどうなる?

コナカイガラムシには、植物から栄養を吸い出し、その代わりに毒素や病原菌を注入する習性があります。そして吸い出した栄養分のうち、糖分を甘露と呼ばれる粘性のある液体として排泄してアリやカビの胞子を呼び寄せ、やがて二次被害である「すす病」を誘発するのです。

すす病とは、コナカイガラムシ等の害虫が引き起こす病気の一種。虫の排泄物に発生した汚れやカビで植物が覆われ、黒くなって生育障害や立ち枯れを引き起こしてしまいます。

コナカイガラムシは、あっという間に増殖することで知られる害虫です。1匹見つけたら、他の葉や植物にも寄生している可能性が高いため、できるだけ早く駆除する必要があります。

観葉植物を白くするコナカイガラムシへの対処法

コナカイガラムシを駆除し、観葉植物を害虫から守るには、以下の方法で虫を駆除していくのが効果的です。

葉や茎に付いたコナカイガラムシを除去、または殺す方法

  • ピンセットや割り箸で一匹ずつつまむか、竹串等で葉や茎を擦って虫を落とす
  • あらかじめ濡らしておいた布やティッシュ、歯ブラシ等で拭って虫を落とす
  • 虫の数が多い場合は、ホームセンター等で購入できる専用の殺虫剤を散布する
  • コナカイガラムシだけでなく、残った綿やベタベタした排泄物もしっかり拭き取る

コナカイガラムシを駆除する際に大切なのは、とにかく虫と虫による分泌物をすべて取り除くこと。水に弱い生き物なので、数が少ないうちは濡らした布や歯ブラシで虫や粘液を拭き取れば、問題なく駆除できるでしょう。

ただ、既に大量に繁殖している場合は、コナカイガラムシ専用の殺虫剤で幼虫・成虫の両方を殺してしまうことをおすすめします。なお、死骸をそのままにしておくと幼虫が生まれることがあるので、虫の死骸や分泌物はすべて除去し、袋に入れてから捨てるようにしてください。

コナカイガラムシを予防する方法

観葉植物へのコナカイガラムシによる被害を防ぐには、鉢の場所や角度を変えたり、葉の剪定やサーキュレーターを活用する等の方法で、通気性を高めてやるのが効果的です。

また、2週間に1回ほどのペースで殺虫剤や防虫剤を散布するのもおすすめ。活動が鎮静化する冬の間も薬剤の塗布や散布を続けて、コナカイガラムシの寄生や再発生を予防しましょう。

なお、観葉植物に寄生する虫への対策については「室内置き観葉植物に虫が!発生する理由・駆除方法・予防対策について」でもご紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。

造園や観葉植物のご相談は大阪堺市の明石緑化へ!

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