明石緑化コラム

おすすめ観葉植物

観葉植物のポトスの育て方を紹介|水やりの方法や挿し木・植え替えのコツ

観葉植物のポトスの育て方を紹介|水やりの方法や挿し木・植え替えのコツ 植え替える.com

光沢のある葉が愛らしく、丈夫で初心者でも育てやすいとされるポトスは、日本で人気が高い観葉植物の一種です。

そこで今回は、水・肥料の与え方から置き場所、増やし方、植え替えのコツや元気がない時の原因と対処法に至るまで、観葉植物のポトスの育て方について、まとめて紹介していきます。

観葉植物のポトスの原産地や特徴とは

観葉植物のポトスの原産地や特徴とは

まずは、ポトスがどのような観葉植物なのか、原産地等の基本情報から探っていきましょう。

ソロモン諸島等の東南アジア亜熱帯地域、熱帯雨林を原産地とするポトスは、サトイモ科エピプレヌム属に分類されるつる性着生植物の一種です。和名はオウゴンカズラ(黄金葛)と言いますが、かつての分類属名がポトス属であった名残から、現在もポトスという園芸品種名の観葉植物として親しまれています。

観葉植物としてのポトスの特徴は、まず耐暑性と耐陰性が高く育てやすい常緑性の植物であること。そして、黄色・白色の斑入りや濃い緑色、ライム色等、品種によってさまざまな色柄の葉を楽しめるところが挙げられるでしょう。

なおポトスのうち、観葉植物として知られる代表的な品種の名称・特徴は、以下の通りです。

観葉植物としてのポトスの種類例

  • ゴールデンポトス:ハート型の葉に黄色の斑が入った一般的な品種で、流通量が多い
  • ポトスエンジョイ:緑色と淡い黄色が織りなすはっきりとした斑模様が特徴的な品種
  • マーブルクイーン:大きく、白い斑が入る品種で、独特なマーブル模様を楽しめる
  • パーフェクトグリーン:葉に一切斑が入らず、濃い緑一色になる丈夫な品種
  • ライムポトス:斑のない葉が、他の品種より明るいライムグリーン色になる品種

ポトスが観葉植物として人気が高い理由

一般的に観葉植物は、自宅での観賞用として購入されるだけでなく、花束のように個人や会社、お店等への贈答品やお祝いの品としても使われます。そのため観葉植物を選ぶ際には、見た目以外にも花言葉や風水的視点から見た「縁起の良さ」が、重要な基準となり得るのです。

開花させるのが難しく、10年に1度しか咲かないとも言われるポトスの花言葉は「永遠の富」や「長い幸」「華やかな明るさ」です。また、丸くハート型に似た葉を持つポトスは、風水的観点から見て自己活性化や恋愛運・金運をアップさせる効果が期待できるとされます。

見た目や育てやすさだけでなく、このような縁起の良さも、観葉植物としてのポトスの魅力の一つだと理解しておきましょう。

季節によって変わる!観葉植物のポトスの育て方

季節によって変わる!観葉植物のポトスの育て方

ここからは、観葉植物としてのポトスの特性にも触れながら、基本的な育て方について紹介していきます。

鉢植えの置き場所

耐陰性が高く、室内でも問題なく育てられるポトスですが、基本的には日光を好みます。ただ一方で、葉緑素の少ない斑入りの葉は直射日光に弱く、葉焼けを起こしやすいという側面もあるため、以下を参考に春と秋、夏、冬の季節ごとに置き場所を変えるのが望ましいでしょう。

春・秋
  • 直射日光の当たらない窓辺等、日当たりと風通しの良い場所に置く
  • 明るい日陰や室内でもOK
  • 直射日光の当たらない窓辺等、日当たりと風通しの良い場所に置く
  • 乾燥を防ぐため、エアコンの直風が当たる場所は避ける
  • 耐寒性が低いため気温が5度以下になる場所、外気が入る窓辺は避け、暖かい部屋の中に置く
  • まったく日に当たらないと斑が消えるので、日光が入る明るい室内に置くと良い
  • 乾燥を防ぐため、エアコンの直風が当たる場所は避ける

なお、耐陰性が高く屋内で育てやすい観葉植物については「室内で育てやすい観葉植物を環境別に紹介!選ぶポイントも!」でも紹介していますので、こちらもぜひ参考にご覧ください。

水やりの方法と頻度

置き場所と同様、ポトスへの水やりの頻度も季節に応じて帰るのが望ましいとされます。そこで以下に、季節ごとのポトスの水やり方法についてまとめましたので、参考にご覧ください。

春・夏・秋
  • 土の表面が乾いたのを確認したら、鉢底から溢れ出てくるまでたっぷり水を与える
  • ただし、高温で鉢の中が煮えたようになるのを避けるため、真夏は比較的涼しい早朝または夕方に水やりする
  • 1週間に1回を目安に、土の表面が乾いてから2~3日後にたっぷりと水を与える

ポトスは、生育期にあたる5月〜10月にかけてはたくさんの水を必要としますが、休眠期に入る晩秋から冬にかけては、少ない水と栄養だけで生きていくことができます。冬に水を与えすぎると根腐れや根詰まりを起こし、かえってポトスの元気がなくなったり、枯れてしまう恐れもあるため、注意が必要です。

また熱帯雨林を原産地とするポトスには、高温多湿を好み乾燥を嫌う性質があります。乾燥や汚れ、病害虫等の被害から株を守るためにも、水やりとは別に季節を問わずこまめに霧吹きで葉水をしてあげてください。

肥料の与え方とポイント

もともと着生植物であるポトスは、肥料を与えなくても問題なく育てられます。ただし葉の量を増やしたり、葉の色つやをより良くしたいという場合は、5月〜10月の生育期に以下いずれかの種類・方法で肥料を与えても良いでしょう。

  • ゆっくりと長く効き目を発揮する緩効性肥料を、2か月に1回のペースで与える
  • 液体肥料を規定に従って水で薄め、10日~2週間に1回のペースで与える

なおポトスを育てる際は、無機質の土と化成肥料を使えば、コバエの発生を抑えることができます。この点も、ポトスに使う用土や肥料を選ぶ際の参考として、覚えておきましょう。

ちなみに観葉植物への肥料の与え方、使用時の注意点等については「観葉植物に肥料を与える時期は?肥料の基礎知識や使用時の注意点も!」のページでも紹介しています。肥料の種類や役割・特徴等について詳しく知りたいという方は、こちらもぜひご確認ください。

必要に応じて剪定も実施しよう

伸びすぎたつるや傷んだつるを取り除きたい、形を整えボリュームアップしたいという時は、生育期間中に剪定を行うのがおすすめです。

やり方としては、葉の生えているつるのうち不要なものを選び、根元から3節目でカットすればOK。剪定後2〜3週間すると新しい芽が生えてくるので、理想的な形になるように誘引したり、さらにカットして形を整えていきましょう。

なおサトイモ科であるポトスの樹液には、毒性のあるシュウ酸カルシウムが含まれています。体質によっては触れるとかぶれることもあるので、必ず手袋をした上で剪定作業を行い、もし肌に触れた場合は、流水で丁寧に洗い流してください。

観葉植物のポトスを増やして栽培を楽しみたい時は?

生育旺盛なポトスは、剪定でカットしたつるを用土に挿す挿し木、水に浸けて楽しむ水差し、親株から根ごと分離する株分けのいずれの方法でも増やすことができます。

観葉植物のポトスを増やしてみたい、もっとたくさん育ててみたいと考えている場合は、剪定や後述する植え替えのタイミングで挿し木や水差し、株分けも一緒に行うと良いでしょう。

ポトスの飾り方・仕立て方を変えるのもおすすめ!

自立することがなく、支柱があれば上へ、なければ下へ向かってしなやかにつるを伸ばしていくポトスは、以下のようなさまざまな飾り方・仕立て方で楽しめる観葉植物です。

  • ハンギング:S字フック等を使い、壁や天井、カーテンレール等から鉢を吊るす飾り方
  • タワー仕立て:ヘゴ棒等の支柱を鉢に立て、つるを巻きつけてすっきりと仕立てる方法

せっかく挿し木や株分けでポトスを増やすなら、1つ目とは異なる飾り方や仕立て方で育てていくことも検討してみましょう。

観葉植物のポトスを育てるなら定期的な植え替えが必須

観葉植物のポトスを育てるなら定期的な植え替えが必須

ポトスを長く元気に育てていくには、1〜2年に1回のペースで植え替えを行う必要があります。

特に鉢底の穴から根が出ていたり、水が土に染み込んでいかない場合は、土の中に根や古い物質が溜まって、養分や酸素を吸い上げられない状態になっている可能性が高いです。できれば生育旺盛な春から秋を選び、以下の手順で早急に植え替えを実施しましょう。

  1. 鉢からポトスを慎重に引き抜き、根についている土を手でやさしく揉んで落とす
  2. 黒ずんでいるもの等、傷んでいたり腐っている根は、ハサミで切り落としておく
  3. 一回り大きい鉢に鉢底石、観葉植物用の土、または赤玉等の基本用土と腐葉土を7:3で配合した水はけの良い土を入れ、ポトスを植え替える
  4. 植え替え後は一度たっぷりと水を与え、1~2週間は直射日光に当てずに様子を見る

なお植え替えは、ポトスにとって負担の大きな行為です。生育期以外に実施すると、植え替えのダメージから回復できない恐れもあるため、冬季の実施は避けるようにしてください。

観葉植物のポトスに元気がない時の原因と対処法

基本的には丈夫で育てやすいポトスですが、病害虫等の被害に遭うこともあります。そこで以下に、ポトスに発生しやすいトラブルの原因と対処法について、大きく「葉や根の病気」と「菌や病害虫による被害」の2つのカテゴリに分けて紹介していきます。

葉や根の病気、トラブルが疑われるケース

まず以下のような場合は、鉢中の酸素・栄養素の量が低下し、土が腐敗して起こる「根腐れ」または鉢の中が根でいっぱいになって起こる「根詰まり」のどちらかが疑われます。

  • 土に水があまり浸透していかず、水やりをしてもポトスが元気にならない
  • 水やりの後、土がなかなか乾かなくなっている上、表面にカビが生えている
  • ポトスの根元や茎がやわらかくなり、腐敗臭がする
  • 葉が茶色や黄色に変色し、落ちやすくなった
  • 鉢底の穴から根が出たり、衝撃を与えていないのに鉢にヒビが入っている

このような根腐れ・根詰まりが原因と考えられるトラブルには、植え替えで対処が可能です。傷んだ根や土を除去し、きれいにしてから一回り大きな鉢に植え替えると良いでしょう。

一方で、葉の色素が抜けて白い、または一部のみ茶色く枯れているように見える場合は葉焼けが疑われます。その場合は、焼けた葉を切って取り除き、直射日光が当たらないところへ移動させて対処しましょう。

菌や病害虫による被害が疑われるケース

ポトスに根腐れや根詰まり、葉焼けとも異なる症状が現れた場合は、菌や害虫による被害である可能性が高いです。そこで以下に、菌や病害虫がポトスに及ぼすことの多い被害と症状、またその原因と対処法についてまとめましたので、育てていく上での参考にご覧ください。

主な症状原因と考えられるもの基本的な対処法
  • 葉に黒色や灰色、または茶色の斑点や穴、枯れが現れる
カビが原因で起こる炭そ病
  • 傷んだ葉を切り落とす
  • 置き場所を変えたり、葉を剪定して風通しを改善させ、高温多湿を避ける
  • 梅雨等、湿度が高くなる時期は葉水を控えるようにする
  • 葉に斑点やキズが現れ、黄色に変色している
    ・カスリ状に葉の色素が抜けて白い、全体的に葉色が悪い
  • 葉の裏に小さな虫が付着している
ハダニによる被害
  • 変色した葉、キズで傷んだ葉を除去する
  • 葉の表裏に、こまめにしっかりと葉水をし、ハダニの定着と繁殖を抑える
  • ハダニが多い時は、専用の殺虫剤を使って駆除する
  • 葉の裏を中心に、白い綿やホコリのようなものが付着し動いている
  • 白くなっているところに触るとベタベタする
  • 黒くて粘り気のある「すす」のようなもので覆われた葉もある
カイガラムシによる被害
  • ピンセットでつまむか、歯ブラシ等で擦って虫を落とす
  • 綿やベタベタした排泄物は拭き取って、または葉ごと切って取り除く
  • カイガラムシの数が多い時は、専用の殺虫剤で駆除する

なお、ポトス等の観葉植物に元気がない時に考えられる原因と有効な対策については「観葉植物に元気がない…その原因と復活させる対処法とは?」でも紹介しています。こちらも併せてご確認ください。

造園や観葉植物のご相談は大阪堺市の明石緑化へ!

造園や観葉植物のご相談は大阪堺市の明石緑化へ!

株式会社明石緑化は、大阪府堺市に本社を置く「緑を守るプロ集団」です。

創業から50年以上の中で培われた技術と、公共工事から民間工事に至るまで幅広い工事に対応できることを強みとしています。

  • 外構デザイン・プランニング
  • 庭木・観葉植物のお手入れ
  • グリーン&アートフラワーレンタル
  • ブロック塀修理
  • フラワーブティック ほか

明石緑化は、お客様からの信頼と品質確保の為、現場監督責任者から職人さんまで正社員雇用にこだわり、車両や建設機械重機・測量機材・設計用CADも自社で所有。設計提案から現場管理・施工までを自社で一貫して行っております。

樹木やお庭でお悩みの際は、お気軽にお問い合せください。

植え替える.com 株式会社明石緑化