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観葉植物として人気のゴムの木(フィカス)の種類は?育てやすい品種10選を紹介

観葉植物として人気のゴムの木(フィカス)の種類は?育てやすい品種10選を紹介 植え替える.com

観葉植物のうちゴムの木は、さまざまな葉形・葉色が楽しめる代表的な種類の一つです。

そこで今回は、観葉植物の中でも人気が高く育てやすい10種類のゴムの木の特徴や魅力について、科目と属性、原産地、育て方等、ゴムの木の基本的な情報と併せてご紹介していきます。

観葉植物としてのゴムの木の特徴 

ゴムの木とは、クワ科フィカス属に分類される植物の総称です。熱帯地方を原産地とする種類であり、その樹液が天然ゴムの材料となっていたことから、この名前が付けられました。

自然界では樹高が30m超になることもある大きな樹ですが、突然変異の他、園芸用品種への改良が進んだことにより、さまざまな見た目やサイズの種類が誕生。そのうち、特に見た目が華やかなものや一般家庭でも育てやすい小型のものが、観葉植物として愛されているのです。

ちなみに、ゴムの木の属性にある「フィカス」はラテン語で「イチジク」を意味しています。

この属性から分かる通り、果物として知られているイチジクも実はゴムの木の仲間なのです。

イチジクは観葉植物としてのゴムの木とは異なりますが、この点もゴムの木の基礎知識の一つとして覚えておくと良いでしょう。

初心者でも育てやすく、お祝いの贈り物に最適

ゴムの木が観葉植物として人気を集める理由は、その見た目やサイズ感だけではありません。

ゴムの木には、もともと耐暑性が高く、丈夫で成長スピードが速いという特徴がありました。

その性質は園芸品種のゴムの木にも受け継がれているため、ゴムの木は観葉植物野の中でも育てやすく、お手入れしやすい種類だと言われているのです。

またゴムの木には、その生命力の強さから「永遠の幸せ」という縁起の良い花言葉が与えられており、新築祝いや開業祝い等、お祝いに適した観葉植物としても知られています。

ゴムの木を育てる上での注意点

観葉植物の中でも育てやすいとされるゴムの木ですが、管理する上では注意点もあります。

注意点①白い樹液には触れないようにする

ゴムの木から傷んだ葉を除去したり、剪定をする際には、切り口から白い樹液が出てきます。

この樹液には天然ゴムの原材料となるラテックスが含まれており、肌に直接触れると肌荒れやかぶれを引き起こすことがあるため、注意が必要です。

お手入れの際は必ず手袋やエプロンを着用し、樹液が衣服や肌に付かないようにしましょう。

注意点②寒さと直射日光には弱い

熱帯地域を原産地とするゴムの木は、耐寒性があまりありません。また、白い斑(ふ)入りの葉を持つ種類は、直射日光による葉焼けを起こしやすいと言われています。

日本で観葉植物のゴムの木を育てるなら、年間を通して気温が一定になる室内で管理し、レースカーテン越しに柔らかな光が差し込む窓際に設置すると良いでしょう。

なおゴムの木をはじめ、観葉植物の基本的なお手入れ方法や育て方については「観葉植物の基本の育て方|水やり・置き場所・肥料・剪定・植え替えなど」でご紹介しています。併せてご確認ください。

注意点③適度な水やりと剪定が必要

ゴムの木は、頻繁な水やりを必要としません。春・夏は土が乾いたら、秋・冬は土が乾いてから2〜3日後に、鉢の底から水が出てくるくらいたっぷりと水をあげればOKです。

水のやりすぎは、根腐れからゴムの木が枯れてしまう原因となるので、注意しましょう。

また、成長スピードが速い分、定期的に剪定をして形を整えてやる必要があります。生育期にあたる5〜10月の間に、剪定するようにしてください。

剪定や剪定後のお手入れ方法については「観葉植物が伸びすぎ!簡単な剪定方法とお手入れのポイントを紹介」でご説明していますので、作業の前に、こちらもぜひご覧ください。

育てやすい!観葉植物として人気のゴムの木(フィカス)10種類

ここからは、観葉植物の中でも人気が高い10種類のゴムの木について、その特徴と魅力を紹介していきます。どれも園芸初心者でも育てやすい品種ばかりなので、見た目の好みやご自身、または贈り先での育てやすさを考慮の上、種類を選ぶと良いでしょう。

観葉植物として人気のゴムの木の種類①フィカス・ウンベラータ

まず最初にご紹介するのが「フィカス・ウンベラータ」と呼ばれる品種です。

フィカス・ウンベラータは、明るい緑色をしたハート型の葉が付くことで知られています。

かわいらしく印象的な姿からパキラやモンステラに並ぶ高い知名度を誇っている他、アフリカ原産で暑さに強く、生育も旺盛であるため、初心者でも育てやすい観葉植物です。

ただ、一方で他のゴムの木より葉が薄いために傷つきやすく、寒さに極端に弱いという弱点もあります。きちんと冬を超えられるように、設置場所や水のやり方を工夫してあげましょう。

観葉植物として人気のゴムの木の種類②フィカス・アルテシマ

「フィカス・アルテシマ(アルテシーマ)」は、緑色に鮮やかな黄色の斑が入った楕円形の葉を付けます。ゴムの木のうち、自然界で大きく育つ「インドゴム」を園芸品種として改良した種類です。

葉のコントラストが美しく、その場を明るくするような雰囲気があることから、観葉植物として人気があります。他の品種に比べて暑さと日光に強く、日当たりの良い場所を好みますが、耐陰性は低いため注意が必要です。

日陰に置くと葉色が暗くなり、特徴的な模様を楽しめなくなりますから、日当たりの良い窓辺に置いてあげましょう。

観葉植物として人気のゴムの木の種類③フィカス・ベンガレンシス

「フィカス・ベンガレンシス」はインドのベンガル地方を原産地とするゴムの木で、「ベンガルボダイジュ」という和名を持っています。成長するにつれて幹が白く変色すること、そして他品種に比べゆっくり成長するのが特徴で、室内で育てやすい品種です。

丸みのある葉は濃い緑色でつやがあり、白っぽい葉脈や幹とのコントラストが楽しめます。

また、原産地であるインドに伝わる神話の中に「願いを叶える木」として登場することから、縁起の良いギフトとしても人気を集める観葉植物です。

観葉植物として人気のゴムの木の種類④フィカス・ベンジャミン

「フィカス・ベンジャミン(ベンジャミナ)」は、東南アジアに生息するゴムの木です。

現地では聖なる木として大切にされている種類で、濃い緑色で光沢のある小さな葉をたくさん付けますが、スターライトやチラシ等、斑入りの葉を付ける種類もあります。

耐陰性が高いため、玄関等、日の当たりにくい場所に設置しても育てやすいのが特徴です。

また、幹が三つ編み状になるように曲げたり、葉の部分をハート型や玉形になるように仕立てたタイプも販売されているため、好みや目的に合わせデザインを使い分けやすいでしょう。

観葉植物として人気のゴムの木の種類⑤フランスゴム

「フランスゴム」は、正式名称を「フィカス・ルビギノーサ」というゴムの木です。

通称にフランスが付いているのは、発見者がフランス人の植物学者であったため。原産地はフランスではなくオーストラリアですので、間違えないようにしましょう。

正式名称のルビギノーサには「鉄さび色の」という意味があり、小さな葉の表面にうっすらと茶色い毛が生えていることから、この名前が付けられました。

枝が柔らかく曲がり仕立てがしやすいこと、そして他の品種に比べて耐陰性・耐寒性が高いのが特徴ですが、基本的には日当たりの良い場所を好みます。また急な環境の変化を嫌う特性もあり、弱ると葉を落としますが、慣れると成長を再開します。

観葉植物として人気のゴムの木の種類⑥マルバインドゴム(デコラ)

「マルバインドゴム」または「デコラ(デコラゴム)」の名前で販売されている種類です。

インドゴムの枝変わりから生まれた品種であり、他のゴムの木に比べて耐陰性・耐寒性が高く、0℃までの低温であれば耐えることができます。

肉厚で濃い緑色をした、インドゴムよりも丸い葉を付けるのが特徴です。成長する力が強く、新芽の付きが良いためどのような環境でも育てやすいですが、葉と葉の節間がせまいため、定期的な剪定が欠かせません。

他の管理に手がかからない分、生育期に行う剪定には、しっかり時間をかけてあげましょう。

観葉植物として人気のゴムの木の種類⑦フィカス・バーガンディ

「フィカス・バーガンディ」は、黒っぽい葉と赤い新芽が目を引く種類です。インドゴムを園芸品種として改良したもので、その見た目から「黒ゴム」等の名称でも呼ばれています。

耐陰性が高く日の当たりにくい場所での生育にも適応しやすい他、室内では成長スピードがゆっくりになるため、剪定の手間が発生しにくいのが特徴です。黒くつやのある葉が、他のゴムの木にはないかっこよさを演出してくれるので、モダンな雰囲気の部屋やオフィスにも設置しやすいでしょう。

ただし、極端に日当たりが悪いと葉の黒色が抜けて緑色に変化することもあるため、適度に日が当たる窓辺等に置くことをおすすめします。

観葉植物として人気のゴムの木の種類⑧フィカス・リラータ(カシワバゴム)

「フィカス・リラータ」は、熱帯アフリカを原産とする種類です。葉が他のゴムの木に比べて大きく、波打つような形をしているのが特徴で、柏餅を包む柏の葉に似ていることから、日本では「カシワバゴムの木」とも呼ばれています。

耐陰性が高く、本が読める程度の光があれば生きていける育てやすい種類ですが、日光が不足すると徐々に葉が柔らかくなり、枝が垂れてきてしまいます。

観葉植物として美しく、元気な姿で楽しみたい場合は、直射日光の当たらない明るい場所に設置するか、1週間のうち数時間を目安に日光浴をさせてあげてください。

観葉植物として人気のゴムの木の種類⑨ショウナンゴム

「ショウナンゴム」は、正式名称を「フィカス・ビンネンディキー」というゴムの木です。

一般的にゴムの木の葉は丸みを帯びていることが多いのですが、ショウナンゴムの葉は細長く全体的に枝垂れるような樹形をしていて、他の品種では見られない独特な姿をしています。

耐陰性が高く、明るい室内であれば問題なく育っていきますが、適度に日光浴をさせた方が葉につやが出て見た目がよくなります。直射日光の当たらない明るい窓辺に置くか、時々屋外の日陰に置いて日光浴をさせてあげると良いでしょう。

なおショウナンゴムはサイズにして8号以上、樹高が130㎝以上と大きめに仕立てた方が存在感が増し、特徴も際立つとされます。そのため、特に天井高やスペースに余裕がある部屋のインテリアグリーンや、大きめのオフィス等への贈り物におすすめの種類です。

観葉植物として人気のゴムの木の種類⑩フィカス・ガジュマル

沖縄県や屋久島に自生することで知られる「ガジュマル」も、実はゴムの木の仲間です。

濃い緑色で光沢のある葉と太く、独特な形をした幹と根が特徴的で、その姿からタコ(多幸)の木とも呼ばれ、縁起の良い観葉植物として親しまれています。

生命力が強く耐陰性も高いため、室内でも問題なく育てることができます。寒さや環境に適応できず葉を落とすこともありますが、根は生きていることが多いため、適応すれば再び葉を出すようになるでしょう。

また、沖縄県ではキジムナーという精霊が宿るとされているため、神秘的なイメージも。

そのためテーブルや棚の上に置けるサイズの小さなガジュマルは、縁起の良い贈り物やインテリアとして人気です。

大型の観葉植物やゴムの木はレンタルするのもあり

今回ご紹介したゴムの木は、いずれも初心者でも管理しやすい観葉植物ばかりです。

しかし、中には大きく仕立てた方が特徴が生きる種類もあり、購入後の運搬や自宅・オフィスへの設置、管理に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合は、レンタルサービスを活用してゴムの木等の各種観葉植物を楽しむ方法もあります。

私たち明石緑化が提供するレンタルサービスでは、観葉植物をただ貸し出すだけでなく、水やり・掃除・剪定・植え替えといった観葉植物のメンテナンスにも対応しております。個人宅や1鉢〜のレンタルも大歓迎です。あなたに合った形で、観葉植物のある暮らしを楽しんでみてください。

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