明石緑化コラム

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室内置き観葉植物に虫が!発生する理由・駆除方法・予防対策について

室内置き観葉植物に虫が!発生する理由・駆除方法・予防対策について 植え替える.com

室内の空間に癒やしを与えてくれる観葉植物ですが、いつの間にか虫が発生するように……

  • 室内なのにどこから発生したの?
  • どうやって駆除すれば良い?
  • 虫の発生を予防する対策は?

といった疑問や悩みを持たれる方は少なくないでしょう。

そこで今回は、室内向け観葉植物に虫がわく理由とその対策をご紹介します。駆除方法についても解説していますので、虫が発生してお悩みの方や、これから虫を予防したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

室内置き観葉植物に発生しやすい虫は?

室内置きの観葉植物に発生しやすい虫は、ハダニ・カイガラムシ・アブラムシ・コナジラミ・コバエ・アリ・トビムシ・ヤスデなどです。また、虫ではありませんが、ナメクジも室内で発生するケースが多い傾向にあります。

【室内置きの観葉植物に発生しやすい虫】

  • ハダニ
  • カイガラムシ
  • アブラムシ
  • コナジラミ
  • コバエ
  • アリ
  • トビムシ
  • ヤスデ など

これらの虫の多くは、基本的に人体へ害を与えることはありません。しかし、植物にとっては、病気の原因になったり、カビを誘発する原因になったりと害がある存在です。また単純に、室内に虫が発生している状態は不快ですので、観葉植物を育てるのであれば害虫対策・除去作業は必須だと言えるでしょう。

室内置きの観葉植物に虫がわく3つの理由

室内で育てているにもかかわらず、観葉植物に虫が発生してしまうのはなぜでしょうか。

その主な理由について、3つご紹介していきます。

理由①:土の湿度が高い

室内置きの観葉植物に虫がわく理由の1つが、土の湿度です。

観葉植物に発生しやすい虫の多くは、高温多湿な環境を好みます。例えばコバエやトビムシ、アリなどの小さな虫は、窓を開けた時や、網戸の隙間、エアコンの通気口・ホースなどから室内に侵入して、高温多湿になりがちな観葉植物付近や台所付近に発生します。

観葉植物を育てる上で水やりを避けて通ることはできませんが、受け皿に残った水を捨てるなど、水を溜め込まない工夫で対策を打つことが可能です。また、土の通気性が悪いのも良くありませんので、定期的に植え替えをする・こまめに室内を換気するなどで対策を打ちましょう。

理由②:葉や土が乾燥している

多くの虫は高温多湿な場所を好みますが、反対に乾燥した環境を好む虫もいます。ハダニやアブラムシ、コナジラミはその代表例です。室内へは、窓を開けた時に風に乗って運ばれてきたり、服についていたりといった方法で入ってきます。

これらの虫は高温で乾燥した環境を好むため、通常は春〜秋に繁殖し、冬場は卵の状態で越冬しますが、室内で育てる場合は、冬でも暖房などで高温乾燥の状態が維持されがちですので、季節を問わず発生する可能性があるでしょう。

また、ハダニ・アブラムシ・コナジラミは葉の裏に付着していることがほとんどですので、こまめに葉の裏をチェックして、被害が少ない内に対策を打っていきたいところです。

理由③:土や鉢にもともと虫の卵が混入していた

害虫予防・対策を行っているにもかかわらず、なぜか虫が発生してしまう場合は、土や鉢の下にもともと卵が混入していた可能性があります。

観葉植物の土の中に卵を産みつける虫はコバエ・トビムシ・アリ・ヤスデが多く、一度の産卵で数百個の卵を産む虫も。同じ種類の虫が同時期に数匹見られるようになったら植え替えなどの対策を打つ必要があるでしょう。

室内置き観葉植物向けの虫対策

室内置き観葉植物向けの虫対策

水やりと日光さえ欠かさなければ枯れにくい室内向け観葉植物ですが、虫対策がわからない・難しいという理由で、育てるのをあきらめる人は少なくありません。

どのような虫対策が必要なのか、基本の対策と、虫を寄せ付けないコツについて見ていきましょう。

なお、室内置き観葉植物の育て方については、「【初心者向け】観葉植物の室内での育て方!水やり頻度や置く場所は?」でも解説しています。

虫対策①:水をやりすぎない

室内で育てる観葉植物は、屋外に比べて水分が蒸発しにくいため、水のやり過ぎは厳禁です。

水やりの頻度についてですが、気温が高くなる夏は1日1〜2回、春と秋は2日に1回、冬は室内でも冬眠(休眠)に入る植物が多いため週に1〜2回が目安となっています。ただし、土が湿っている時は水やりのタイミングではありませんので、土表面が乾いているのを確認してから水やりするようにしてください。

加えて、虫は水場に発生しやすいので、少し面倒ではありますが受け皿に溜まった水は必ず捨てるようにしてください。水やりする時だけ屋外に出して、余分な水が抜けてから室内に戻すという方法もあります。

虫対策②:乾燥させない

エアコンなどで空調管理をしている室内は、葉の乾燥が原因で虫が発生するケースが多いため、葉水をして湿気を保つようにしましょう。

葉水とは霧吹きなどをつかって葉に直接水を与えることで、葉の湿度が維持できる他、葉に付着したホコリを落とすのにも効果を発揮します。家具や家電など水気を避けたいものの近くに観葉植物がある時は、霧吹きではなく濡れ布巾を使うのもおすすめです。

虫対策③:風通しの良い場所に置く

観葉植物の自然な水はけを促すには、風通しの良い場所に置くことが望ましいです。

例えば、空間が広くて空気が循環しやすいリビングや、通風ドアで換気可能な玄関など、空気がたまらない場所が良いでしょう。

ただし、観葉植物に直接風を当てるのはNG。葉が揺れる程の風を受け続けると、必要以上に乾燥してしまって、乾燥を好む虫が寄りついてしまう可能性があるからです。室内の空気を循環させるためにサーキュレーターや扇風機を使用する際は、風が直接当たらないように気をつけてください。

虫対策④:枯れ葉を取り除く

土に落ちた枯れ葉の下は、土表面から蒸発した水分で湿度が維持されるため、高温多湿な環境を好む虫にとって絶好の生息場所です。また、雑菌を餌にする虫も多いので、雑菌が発生しやすい枯れ葉の下は餌の調達ポイントでもあります。

そのため、落ちた枯れ葉はそのまま放置せず、見つけ次第処分するようにしましょう。

虫対策⑤:加熱処理されている土を使用する

観葉植物に使用する土には様々な種類がありますが、これから購入される・植え替えの予定があるという方は加熱処理された土を選ぶようにしましょう。加熱処理によって、土の中に潜んでいる虫の卵や幼虫が処理されるためです。

また、加熱処理をすることで菌や雑草の種も取り除かれますので、キノコ・カビ・雑草が生える可能性も限りなく少なくなります。

虫対策⑥:葉を掃除する

ハダニやアブラムシといった葉の裏に発生する虫を防ぐには、こまめに葉を掃除してあげるのも効果的です。葉がキレイだと呼吸もしやすくなりますし、光合成の促進にも繋がります。健康維持のためにも定期的な掃除はマストだと言えるでしょう。

なかでも、ハダニはダニの一種ですので、ホコリや髪の毛などを餌に繁殖していきます。そのため、乾いたタオルなどで1枚1枚丁寧に拭き、こまめに汚れを除去するようにしてください。

虫対策⑦:忌避剤・木酢液・竹酢液を使う

虫の発生を予防するには、忌避剤・木酢液・竹酢液の使用も効果的です。

忌避剤とは虫が嫌がるニオイや成分を配合したもの全般を指し、私たちが顔や身体に塗布する虫除けスプレーもその一つです。忌避剤は虫の種類によって様々な種類が販売されているため、予防したい虫の忌避剤を選ぶようにしましょう。また、種類もスプレータイプや粒タイプ、粘着タイプなどがありますが、とくにこだわりがなければ「室内向け」と書かれたものを選ぶと失敗が防げます。

ナチュラルな成分で虫除けされたい方は、木酢液や竹酢液もおすすめです。木酢液とは、簡単に言うと木炭を作る時に生じる液体のことで、たき火のような香りが特徴です。竹酢液は、木炭ではなく竹炭を使用したものになります。

注意点としては、木酢液と竹酢液はオーガニックな成分だとは言え、有害物質がろ過されずに販売されているものもあります。購入する際は値段や商品名だけで決めず、製法にも着目して選ぶようにしましょう。

室内置きの観葉植物に虫がわいてしまった時の駆除方法

室内置きの観葉植物に虫がわいてしまった時の駆除方法

最後に、室内置きの観葉植物の葉に虫が付着している、あるいは室内でコバエなどが飛び回っている時の駆除方法についてご紹介します。

方法①:ブラシやウェットティッシュで取り除く

観葉植物の葉に虫が付着している時は、ブラシやウェットティッシュで取り除きましょう。

葉の汚れや虫を取る専用のブラシも販売されていますが、気にならないようであれば使い古しの歯ブラシでも問題ありません。また、葉が小さい品種や厚さが薄い品種はブラシよりもコットンなどで拭き取るのがおすすめです。

方法②:鉢ごと植物を水に沈める

土の表面に卵のようなものがある時や、コバエなどの土を好む虫が大量に発生している時は、鉢ごと観葉植物を見ずに沈めて駆除します。

バケツや流し台、洗面器、洗面所、浴槽などに、土の部分がしっかりと水に浸かる程度の量のぬるま湯〜常温の水をはって、鉢ごと沈めます。この時、シャワーなどで葉の汚れも一緒に落とせば、観葉植物全体をキレイに掃除できます。10〜15分ほど放置すると土の中にいた虫や卵が水面に浮いてきますので、浴槽ネットなどを使って取り除きましょう。

沈めてすぐは土の中に含まれていた空気がプクプクと出てきますが、この泡が静まったら空気が全て出きった合図になりますので、そっと観葉植物を取り出して水を完全に切ってから元の場所に戻してください。

方法③:精油やハッカ油を使う

空間中に飛び回っているコバエを駆除するには、精油やハッカ油がおすすめです。コバエを駆除しながら、空間の消臭やアロマによるリラックス効果も期待できます。

そのまま空気中に散布できるスプレータイプのものも販売されていますが、無水エタノール:精製水を1:9の割合で混ぜて、お好みの精油をトータルで10滴ほど垂らせばオリジナルスプレーを作ることも可能です。虫除け効果が期待できる精油は、ペパーミントやレモングラス、シトロネラ、ティーツリーといったグリーン系の香りですので、お好みの配合を見つけてみるのも良いでしょう。

ただし、室内で犬や猫などのペットを飼っている場合は使用を控えてください。精油の成分が体内に吸収されてしまうと、中毒症状を起こしてしまう危険性があるからです。

方法④:殺虫剤を使う

虫が室内に大量発生して手に負えない、観葉植物を掃除するだけでは駆除しきれないという時は、手っ取り早く殺虫剤を使ってしまうのも一つの手段です。

室内で殺虫剤を使うことに抵抗がある方は多いかと思いますが、最近は人体に優しい室内向け殺虫剤も販売されていますし、観葉植物に直接かけるスプレータイプや土にまく粒タイプ、水で薄めて土に散布する原液タイプなど、種類も豊富です。

とは言え、やはり室内で使用するのに抵抗がある方は、屋外に出して散布するという方法もあります。ご近所への配慮や洗濯物への付着を防ぐために、観葉植物をビニール袋で覆ってから散布すると良いでしょう。

方法⑤:植え替える

土に潜んだ虫や卵を駆除するのに「観葉植物を浴槽に沈めたり、殺虫剤を散布するのはちょっと……」という方は、植え替えがおすすめです。

観葉植物に発生する虫は、土の表面3〜4cmの深さに卵を産みつける傾向があります。鉢が深い大きめの観葉植物であれば表面付近の土を入れ替えるだけでも効果が見込めますが、サイズが小さな観葉植物なら植え替えてしまった方が手っ取り早く駆除できるでしょう。

虫を徹底的に予防したいのであれば、植え替え時に使用する土は、加熱処理が施された有機物不使用の室内向け培養土を選ぶことです。また植え替え時は、現在の土から虫が大量に発生する可能性がありますので、必ず屋外で作業するようにしてください。

ただし、観葉植物の植え替えは経験がないと失敗しやすいため、枯らしたくない方・虫を見たくない方・重いものを持ちたくない方・やり方がわからない方は、業者に依頼すると良いでしょう。

業者の選び方やメリットについては「観葉植物の植え替えを業者に依頼するメリットは?費用や比較ポイントも!」で解説していますので、併せてご覧ください。

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