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【引っ越し】観葉植物を運搬する方法は?梱包や安全に運ぶコツも紹介

【引っ越し】観葉植物を運搬する方法は?梱包や安全に運ぶコツも紹介 植え替える.com

「観葉植物の運搬は引っ越し業者に頼めるの?」
「引っ越し業者に断られたら、どうしたら良い?」
「観葉植物は、どうやって梱包すれば良いの?」

といった疑問を解決すべく、今回は、引っ越しする際の観葉植物の運搬方法や梱包方法についてご紹介していきます。

また、引っ越し前後のお世話の仕方についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

なお、沖縄県・鹿児島県の一部・東京都の一部から県外へ引っ越しする際は、持ち出しできない植物があります。詳しくは「植物等の移動規制について|植物防疫所(農林水産省)」をご覧ください。

観葉植物の運搬は引っ越し業者に頼めるのか?

引っ越しする際、引っ越し業者に観葉植物の運搬も頼めるのか?という点については、「基本的に頼めない」という回答になります。

というのも、観葉植物のような特殊な管理を必要とするものは、国土交通省によって運搬を断って良いルールになっているからです。

第三章 運送の引受け
第四条  (引受拒絶)
当店は、次の各号の一に該当する場合には、引越運送の引受けを拒絶することがあります。

(中略)

三 動植物、ピアノ、美術品、骨董品等運送に当たって特殊な管理を要するため、他の荷物と同時に運送することに適さないもの

(中略)

引用元:標準引越運送約款|国土交通省

ですので、観葉植物の運搬は頼めないものとして、引っ越し準備を進めていきましょう。

状況に応じて運搬してくれることもある

ただし、トラックの積載量や、観葉植物のサイズ・状態によっては、観葉植物を運搬してもらえるケースもあります。

観葉植物を運搬する上で引っ越し業者が一番懸念しているのは、何らかの衝撃によって破損させてしまうことです。そのため、トラックに積み込む荷物の量が少なく、揺れによる衝撃が少なそうだと判断できた時や、小さいサイズの観葉植物で、段ボールにしっかり梱包されている時は、運搬してもらえる可能性が高まります。

また、段ボールに梱包できるサイズだからといって、引っ越し業者に黙って観葉植物を運搬してもらうのはやめましょう。運搬時に破損してしまった場合は自己責任になりますし、鉢が割れたり土がこぼれたりしてトラックや他の荷物に影響を与えてしまうリスクもあります。

引っ越しの時に観葉植物を運ぶ3つの方法

引っ越しする際、観葉植物を安全に運ぶ方法を3つにまとめました。それぞれの具体的な方法と、注意すべきポイントについても触れています。

観葉植物の引っ越し①:自家用車などで運ぶ

車の免許を持っていれば、自家用車やレンタカーを借りて観葉植物を運ぶと良いでしょう。

観葉植物のサイズにもよりますが、小さなサイズであれば段ボールに入れてトランクや足元のスペースに置き、背丈のある観葉植物であれば助手席の足元に鉢を置いて、助手席にもたれかけるようにして運搬します。ぐらつきが気になる時は、シートベルトをかけてあげると安定します。

また、車の振動で土がこぼれる可能性があるため、鉢や段ボールの下にはレジャーシートや新聞紙を敷いておくのがベストです。特に、レンタカーや友人の車を借りる際は、汚れがつかないように細心の注意を払う必要がありますので、周辺全体をビニールなどで覆っておくと安心でしょう。

観葉植物の引っ越し②:宅配業者に依頼する

自分で運搬ができない場合や、長距離引っ越しの場合は、植物の運搬に対応している宅配業者に依頼するのがおすすめです。ただし、条件を満たさないと運んでもらえないことがあるので、事前に確認しておきましょう。

また、宅配可能なサイズに関しては宅配業者によって多少異なりますが、基本的には段ボールで輸送できるものに限られるため、大きなサイズの観葉植物は対応できません。さらに、輸送時に破損する可能性がありますので、一点ものや、価値が高い植物の輸送も断られるケースが大半です。

つまり、宅配業者に依頼できるのは、段ボールに入る小・中サイズの観葉植物で、高価でないものという条件を満たす必要があります。

観葉植物の引っ越し③:便利屋に依頼する

大きいサイズの観葉植物を運搬する際は、便利屋に依頼するのがおすすめです。

便利屋とは日常生活のお困りごとを解決してくれる代行サービスで、引っ越し作業や、荷造り・掃除・ゴミの回収といった引っ越しに伴って発生する作業のサポートも依頼することができます。

便利屋は地域に根付いたサービスが主体のため、遠方への引っ越しには対応できない可能性がありますが、大型観葉植物の運搬などにも柔軟に対応してくれるのがメリットだと言えるでしょう。また、処分したい観葉植物があれば、運搬と同時に引き取りにも対応してくれる業者もあります。

引っ越し・運搬用に観葉植物を梱包する方法

観葉植物の梱包ですが、段ボールに入れて運ぶのが基本です。観葉植物の梱包セットが市販されていますので、観葉植物の背丈に合ったものを購入しましょう。

隙間が気になる際は緩衝材や新聞紙で隙間を埋め、枝や葉が広がって段ボールにおさまらない時は紐などでゆるく束ねておきます。

また、観葉植物が呼吸できるように、業者に渡す寸前まで段ボールのフタ部分を開けた状態にしておくのがベスト。自家用車で運ぶ際は、フタ部分を閉じずに、開けた状態で運ぶと良いでしょう。

加えて、自家用車などで運ぶ際は、大きめのビニール袋で簡単に梱包する方法もおすすめです。この時、完全に袋を閉じてしまうと呼吸ができなくなりますので、空気が入るように工夫して結んでください。

土こぼれと鉢割れに注意

観葉植物の運搬時によくある失敗が、土こぼれと鉢割れです。

土がこぼれるのを防ぐ方法としては、鉢ごとビニール袋で覆うか、ココナッツの繊維からできたココナッツファイバーを土表面に被せると良いでしょう。

また、鉢割れを防止するには、気泡緩衝材(プチプチ)やクッション緩衝材を鉢に巻いて、ガムテームなどで固定するのがおすすめです。

引っ越し前後の観葉植物のお世話について

最後に、引っ越し前後の観葉植物のお世話の仕方についてご紹介します。

引っ越し前のお世話で注意すべきこと

引っ越しする前は土への水やりを控えて、葉水のみに切り替えましょう。

土が水を含んだ状態で運搬すると、鉢底から水が垂れて、服や周囲を汚してしまう可能性があるからです。また、水を含むと全体の重量が増えますので、観葉植物を運搬する時の負担が大きくなります。

特に大型の観葉植物は抱え込める水分量が多いため、1週間前を目処に土への水やりをストップすることをおすすめします。

なお、水やり頻度に関しては「観葉植物の水やりの時間や頻度は?よくある疑問も解決!」で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

引っ越し後のお世話で注意すべきこと

引っ越し後は、新しい環境に慣れるまで、植え替えや追肥などは行わず、必要最低限のお世話にとどめておきましょう。

観葉植物は、地植えされている植物と比べて、環境の変化に対して敏感です。特に、日当たりや風通しの変化には注意が必要で、新しい環境に順応できず、葉焼けを起こしたり、水分を溜め込んで根腐れを起こす可能性があります。

そのため、観葉植物が新しい環境に慣れていくまでは、引っ越し前と似た環境に置き、与える水の量も様子を見ながら増やしていくことをおすすめします。

観葉植物の育て方については「観葉植物の基本の育て方|水やり・置き場所・肥料・剪定・植え替えなど」でご紹介しています。

観葉植物を元気に保つには引っ越し前後が重要!

引っ越し・運搬用に観葉植物を梱包する方法

今回は、観葉植物の引っ越しについてご紹介しました。

観葉植物は極端な環境の変化に弱いため、気候が大きく変わる場所へ引っ越しする場合は、引っ越し前後のお世話の仕方がとても重要です。

水やり・日当たり・気温・風通しなどの環境的な要素を引っ越し前後で調整し、大きなストレスを与えないように気をつけましょう。

なお、引っ越し後のインテリアに合わせて、新しい鉢植えに観葉植物を植え替える際は、失敗して枯らさないように、ぜひ専門の業者にご依頼ください。

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