観葉植物の基本の育て方|水やり・置き場所・肥料・剪定・植え替えなど
観葉植物の育て方を調べていると、
- “日当たりや風通しが良い場所”って、具体的にどういう状況?
- 水やりの頻度やタイミングは?肥料は与えるべき?
- 屋内と屋外で育て方はどう違うの?
といった疑問がわいてくるものです。
そこで今回は、初心者の方向けに観葉植物の基本の育て方をご紹介します。
また、剪定や植え替えについての基本知識についても解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。
目次
【観葉植物】室内での基本の育て方
まずは、観葉植物をインテリアグリーンとして楽しみたい方に向けて、室内での基本の育て方について見ていきます。
なお、これから観葉植物を購入される予定の方は「室内で育てやすい観葉植物を環境別に紹介!選ぶポイントも!」もぜひご覧ください。
室内での基本の育て方①:置き場所について
室内での基本の育て方でおさえておきたいポイント1つ目が、観葉植物の置き場所についてです。
多くの植物は光合成で栄養を作りますので、基本的に観葉植物は日当たりの良い場所に置くのが良いでしょう。
そもそも光合成とは、光のエネルギーを使って水と二酸化炭素からデンプンなどの有機化合物を合成する活動で、1日につき3〜5時間、主に午前中に行われます。直射日光を浴びさせる必要はないので、ガラス越しでも充分に光合成することができますし、人工的な光でも可能です。室内でも観葉植物が元気に生長するのはこのためです。
ただし、半日陰や日陰を好む観葉植物はその限りではありません。例えば、モンステラやシンゴニウムのような半日陰を好む観葉植物はレースカーテン越しに、クサソテツやツデーのような日陰を好む観葉植物は窓からやや離れた場所に置くのがおすすめです。
室内での基本の育て方②:水やりについて
室内での基本の育て方でおさえておきたいポイント2つ目が、水やりについてです。
植物は光合成をするために、光・空気・水の3つの要素が必要です。光と空気は植物自身で調達することができますが、室内では雨が入ってきませんので、定期的に水を与えなければいけません。また、水やりは光合成に欠かせないだけでなく、新鮮な空気を土に送り込んだり、体温(葉温)の調節を行ったりと、大変重要な役割を果たします。
水やりの方法ですが、気温が高くなる夏は1日1〜2回、春と秋は2日に1回、冬は室内でも冬眠(休眠)に入る植物が多いため週に1〜2回を目安に、土が湿る程度の量を与えましょう。水やりの時間帯については、太陽が昇る前の早朝〜午前中が基本です。加えて、夏場の晴天時は室内でも水分の蒸発量が多くなりますので、夕方〜夜に再度水やりしてください。
ただし、全ての観葉植物がこの限りではありません。例えば、アジアンタムやネフロレピスなどのシダ系観葉植物は高温多湿な環境を好みますので、通常の水やりに加えて、霧吹きで葉に直接水を与える「葉水」を行って、湿度を保ってあげる必要があります。
反対に、ポトスやサンセベリアのような乾燥耐性のある観葉植物は、夏場で2〜3週間に1度、冬場で1〜2ヶ月に1度の水やりでも育ちます。
そのため、観葉植物を購入する際は、自分のライフスタイルに合った育て方が可能か?という点も重視してみると良いでしょう。
室内での基本の育て方③:室内温度・風通しについて
室内での基本の育て方でおさえておきたいポイント3つ目が、室内温度と風通しについてです。
まず室内温度についてですが、室内向けに販売されている観葉植物は熱帯地域に自生する種類が多いため、寒さを得意としません。観葉植物に適した室内温度は27℃前後が基本で、気温が10〜15℃以下になると耐寒性のない植物は枯れてしまう恐れがあります。
室内温度の調整が難しい場合は寒さに強いユッカやガジュマル、 ストレリチア・オーガスタ(ニコライ)などがおすすめです。
室内温度の調整に加えて、風通しも植物の健康状態を維持するための大切な要素です。風通しが悪いと蒸発すべき水分が土に残ってしまい、根腐れや病気、カビの発生の原因になるからです。
風通しを良くするといっても、室内の換気をする程度で問題ありません。植物に直接風を当ててしまうとかえってダメージを与えてしまいますので、エアコンやサーキュレーターの風があたらないように気をつけてあげてください。
室内での基本の育て方④:肥料について
室内での基本の育て方でおさえておきたいポイント4つ目が、肥料についてです。
観葉植物は肥料を与えなかったからといって枯れることはありませんが、葉が黄色く変色したり、色が薄くなっている場合は土の栄養が足りていない可能性があります。こういった状況が見られた際は、速効性がある肥料を与えるようにしてください。
観葉植物向けの肥料には有機肥料と化成肥料の2種類があり、有機肥料とは生物由来の資源でできた肥料を、化成肥料とはリン鉱石やカリウム鉱石といった鉱物からできた肥料を指します。
有機肥料は牛糞や鶏糞などを使用していて独特の臭いを発しますので、室内向け観葉植物にはあまり向かないでしょう。もし有機肥料を使う場合は、発酵済みのものを選ぶようにしてください。
なお、より詳しい室内での育て方については「【初心者向け】観葉植物の室内での育て方!水やり頻度や置く場所は?」で解説していますので、併せてご覧ください。
屋外での育て方は?室内との相違点
玄関先や庭、ベランダ、軒下など、屋外の空間を演出するために観葉植物を置かれる方がいますが、室内と屋外では環境が異なりますので、基本の育て方も少し変える必要があります。
室内との相違点は何か、屋外で観葉植物を育てるポイントについて見ていきましょう。
観葉植物の置き場所について
観葉植物を屋外で育てる際の置き場所は、基本的に午前中によく日光の当たる場所を選ぶようにしましょう。ただ、葉が直射日光に当たってしまうと葉焼けしてしまうため、屋根のある場所や軒下などが好ましいです。
また風が強く吹く場所や、室外機の近くは避けるのがベスト。風にあたって観葉植物や土が乾燥してしまう他、風によって運ばれてくるカイガラムシが付着する可能性があるからです。
水やりの頻度とタイミングについて
屋外は室内に比べて水が蒸発しやすいため、基本の水やり頻度にこだわらず、土の表面が乾いたタイミングで水やりをしてください。葉からも水分が蒸発しやすいので、上からたっぷり水をかけてあげましょう。
特に屋外の場合、乾燥を好むハダニが発生しやすいため、葉の裏をこまめにチェックしたいところです。ハダニは葉水で落とすことができますが、それでも除去できない時は木酢液や竹酢液を葉に吹きかける・殺虫剤を散布する・水を張ったバケツなどに鉢ごと5〜15分程度浸すといった方法で除去が可能です。
観葉植物の育て方でよくある質問
観葉植物を育て始めると「これってどうすれば良いの?」という疑問がわくものです。
最後に、観葉植物初心者が陥りがちなよくある質問にお答えしていきます。
剪定のタイミングは?
剪定とは植物の伸びた枝を切って整えることです。
剪定は、観葉植物に発生しがちな害虫の繁殖を防いだり、栄養を新芽などに行き渡らせるために必要な作業ですので、定期的に実施しましょう。
基本の剪定方法ですが、葉や枝が密集している部分を中心に、元気のなくなった葉・大きくなりすぎた葉・バランスの悪い枝を選んで、根元から数ミリ上の部分をカットします。観葉植物の幹がボコッとしている部分(生長点)を剪定してしまうと、その後の生長に支障を来してしまうため、切り落とさないように注意してください。
剪定を行う時期は、観葉植物がよく生長する春から夏にかけてがベスト。切り口が湿った状態のままだと害虫が発生してしまう原因になるため、湿度が低い晴れた日に実施するのがおすすめです。
また、葉を整える程度であれば冬に剪定しても問題はありません。ただし、枝切りしてしまうと春先に新芽が出ないことがあるため、気をつけましょう。
植え替えのタイミングは?
観葉植物は生長に伴って鉢から鉢へと植え替え作業が必要になります。鉢の底や表面から根が出るようになったり、バランスが悪くて倒れやすくなったり、水の染み込みが悪くなってきたら、植え替えの合図だと思って良いでしょう。
また、育て方に問題はないはずなのに観葉植物が弱っている時や、害虫が発生してしまった時も、植え替えで改善できるケースがあります。
観葉植物の植え替え方法に関してですが、一回り大きな鉢と新しい土・鉢底石・肥料を用意して、根を傷つけないように慎重に移し替えていきます。植え替え前に水やりをすると泥水で作業がしにくくなるので、なるべく乾燥した状態で行い、植え替え後はたっぷり水やりを行ってください。
植え替え時に根を傷つけてしまうと、植物の生長が止まったり、枯れてしまう恐れがあるので、心配な方は業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼するメリットや比較するポイントについては「観葉植物の植え替えを業者に依頼するメリットは?費用や比較ポイントも!」で解説していますので、併せてご覧ください。
観葉植物の植え替えは大阪堺市の明石緑化へ!
株式会社明石緑化は、大阪府堺市に本社を置く「緑を守るプロ集団」です。
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