【庭におすすめ】屋外で育てやすい観葉植物一覧|育てるポイントも
観葉植物は室内で楽しむものというイメージがありますが、実は庭などの屋外で育てることも可能なんです。
そこで今回は、庭で育てやすい観葉植物を、「暑さ・寒さ・乾燥」の3つの環境別に一覧でご紹介します。また、そもそも観葉植物を庭に出しても良いのか?という点や、観葉植物を庭で育てる際のポイントについても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
観葉植物を庭で育てても大丈夫?
観葉植物はもともと自然界に自生している植物ですから、庭に飾っても元気に育ってくれます。しかし、観葉植物にとって過ごしにくい環境だと、うまく生育しない恐れも……。そのため、観葉植物の特性に合わせた環境作りと管理が必要になります。
観葉植物が過ごしやすい環境を知る上で押さえておきたいポイントは、観葉植物が自生している原産国です。
まず、観葉植物として売られている多くの植物は、熱帯・乾燥帯・温帯といった暖かい地域に自生しています。観葉植物は寒さが苦手と言われているのはこのためです。
また、温暖な地域に自生する観葉植物のなかでも、雨が多くジメジメとした環境が続く熱帯雨林に自生する品種は湿気を好みますし、反対に1日の温度差が激しくて雨が少ない砂漠地帯に自生する品種は、乾燥にも寒暖差にも強いという特徴を持っています。
このように、観葉植物にはそれぞれ得意・不得意な環境がありますので、特に庭で育てる場合は、ご自身の環境にあった観葉植物を選ぶと枯らしてしまう心配が少ないでしょう。
【庭におすすめ】育てやすい観葉植物一覧
それでは次に、庭で育てるのに向いている育てやすい観葉植物をご紹介します。
庭におすすめ①:暑さに強い観葉植物
暑さに強い観葉植物は、熱帯・亜熱帯を原産国とする植物です。暑さや湿気にも耐えられますので、四季がある日本の庭で育てやすい品種だと言えるでしょう。
暑さに強い観葉植物 | 主な原産国 |
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ゴムの木 | 北西インド・インドシナ半島 |
モンステラ | 熱帯アメリカ・小アンチル諸島 |
ガジュマル | 亜熱帯〜熱帯地域 (沖縄・屋久島・種子島など) |
ユーカリ | オーストラリア |
ストレリチア(オーガスタ) | 南アフリカ |
シンゴニウム(シンゴニューム) | 熱帯アメリカ |
アンスリウム | 熱帯アメリカ |
ゴールドクレスト | 北アメリカ南部 |
なかでもオススメなのは、日本にも自生しているガジュマルです。特に沖縄や鹿児島にお住まいの方にとっては馴染み深い植物で、ご自宅で育てている方も多いと聞きますが、実は沖縄や鹿児島だけでなく、日本のその他の地域でもスクスクと育ってくれる生命力の高い植物なんです。
庭におすすめ②:寒さに強い観葉植物
夏の暑さより冬の寒さが厳しい地域では、耐寒性がある観葉植物がおすすめです。というのも、耐寒性がない観葉植物は、気温が10度を下回ると凍傷を起こして枯れてしまう恐れがあるからです。
ただ、耐寒性があるといっても耐えられる気温は0〜5度程度までですので、氷点下になる日が継続する場合は、庭から建物内へ移動すると良いでしょう。
寒さに強い観葉植物 | 主な原産国 |
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オリヅルラン | 熱帯アフリカ・南アフリカ |
アイビー(ヘデラ) | カナリー諸島・北アフリカ |
オリーブの木 | 地中海沿岸 |
コルジリネ・レッドスター | オーストラリア・ニュージーランド |
ユッカ・エレファンティペス | 北アメリカ大陸・中央アメリカ |
パーセノシッサス(シュガーバイン) | 園芸品種(オランダ)※ |
シュロチク | 中国 |
コルジリネ・ストリクタ | オーストラリア |
※園芸品種:園芸品種とは、交配などによって、観賞向きに人為的に作った品種。
なかでも初心者にオススメしたいのは、青年の木と呼ばれているユッカ・エレファンティペスです。ユッカ・エレファンティペスは、自生するもので10m以上にもなる大木で、幹が象の足のように見えることから、このように名付けられました。
ユッカ・エレファンティペスの耐寒性は5度とされておりますが、0度を下回っても元気な状態を維持する株が存在します。やや乾き気味にすることで耐寒性が上がる習性がありますので、水のやり過ぎには注意しましょう。
庭におすすめ③:乾燥に強い観葉植物
乾燥しやすい地域では、耐乾性がある観葉植物がおすすめです。耐乾性がある植物は、土壌の水分が乏しい地域や、水分の確保が難しい地域に自生する植物が該当します。
また、耐乾性がある観葉植物は温度差が激しい環境でも丈夫に育つものが多いため、庭に出しても元気に生長してくれるでしょう。
乾燥に強い観葉植物 | 主な原産国 |
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サンスベリア(サンセベリア) | アフリカ・南アジアの乾燥地 |
ティランジア(エアプランツ) | 中南米 |
パキラ | 中南米 |
トックリラン(ポニーテール) | 北アメリカ南西部・中米 |
ドラセナ・マッサンゲアナ | 熱帯アフリカ |
ザミオクルカス | アフリカ東部 |
ペペロミア | 熱帯・亜熱帯 |
多肉植物 | アフリカの乾燥地 |
このなかで、一風変わった特徴を持つのがティランジアです。
ティランジアはパイナップル科の植物で、空気中に含まれる水分や養分を吸収して生きているため、土で育てる必要がありません。この特性から「エアプランツ」という名で親しまれています。
自生しているティランジアは、岩や樹木などに根を張って暮らしているのですが、庭先で育てる場合は、フェンスなどに吊るしたり(ハンギング)、流木に着生させたりといった方法で楽しむことができます。
観葉植物を庭で育てる3つのポイント
大切な観葉植物を枯らさないために、庭で育てる際のポイントを3つご紹介します。
ポイント①:季節に合わせた管理
観葉植物を庭で育てるポイント1つ目は、季節に合わせた管理を行うことです。特に、真夏と真冬の管理には気をつけましょう。
まず真夏に気をつけたいポイントは、直射日光と土壌の気温上昇です。
自生している植物は、他の植物と重なり合うことでうまく日陰を作って直射日光や熱を遮っていますが、同じ環境を庭で再現するのは難しいもの。直射日光は葉焼けの原因に、また土壌の気温上昇は乾燥の原因になりますので、屋根のあるところへ移動するか、日除けなどを活用してください。なお、水やりや葉水を行う際は、水温が上昇しやすい日中を避けて、朝と夕方の涼しい時間帯を選びましょう。
次に真冬に気をつけたいポイントは、水の与え過ぎによる根腐れと寒さによる凍傷です。
観葉植物の活動温度は15〜25度と言われており、この気温を下回ると観葉植物の生育活動は低下していきます。生育活動が低下するということは、根から水分を吸い上げる力も弱まりますので、気づかないうちに水を与え過ぎてしまい、根腐れを起こす恐れがあります。
また観葉植物の寒さ対策についてですが、観葉植物も人間と同じように厚着させるのがコツです。鉢を2重にしたり、不織布シートやビニール袋をかけたりして、冷気から守ってあげてください。
とは言え、冬の間だけ建物の中で育てているという方は多いですので、庭での冬越しが不安だという方は、建物の中へ移動させると良いでしょう。
観葉植物の基本の育て方については「観葉植物の基本の育て方|水やり・置き場所・肥料・剪定・植え替えなど」でご紹介しています。こちらも参考にご覧ください。
ポイント②:害虫対策
観葉植物を庭で育てるポイントの2つ目は、害虫対策です。
庭で育てている以上、避けられないのが虫です。観葉植物の害虫対策は、虫が寄り付きにくい環境を整えてあげるのがポイントです。
例えば、葉の裏を住処にするハダニやアブラムシは乾燥した環境を好みます。そのため、定期的に葉水を行って、葉が潤っている状態をキープするのがコツです。また、暗くてジメジメした環境を好むコバエは、観葉植物の土の中や落ち葉の下に卵を産み付けます。枯れた枝葉が落ちていたらすぐに除去する、受け皿に水が溜まっていたらすぐに処分するなど、水捌けと通気性を意識して管理すると良いでしょう。
加えて、どの虫にも共通して言えることですが、多くの虫は土に含まれる有機物の匂いに誘われてやってきます。そして、その虫をエサにする虫がやってきて……と、虫の発生が無限に続いてしまいますので、土の上にバークチップなどの無機質な資材を置くか、有機物を使用していない土や肥料を使うなどして、虫が寄り付きにくい環境を整えましょう。
なお、観葉植物の肥料については「観葉植物に肥料を与える時期は?肥料の基礎知識や使用時の注意点も!」で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
ポイント③:悪天候時の対策
観葉植物を庭で育てるポイントの3つ目は、悪天候時の対策です。
台風などの悪天候時は、観葉植物に大きなストレスとなるだけでなく、観葉植物が倒れたり、鉢が割れたり、鉢ごと飛ばされたりと、周囲に大きな被害を加えてしまう危険性があります。
そのため、悪天候が予想される時は、早めに建物内へ移動させてください。
ただし、強風を伴わない雨天時なら、あまり神経質になる必要はありません。水分の与え過ぎによる根腐れが心配な方は、屋根のあるスペースに移動させておくと良いでしょう。
観葉植物を庭に地植えするのもアリ!
今回は、庭で楽しめる観葉植物と、育て方のポイントについてご紹介しました。
観葉植物は鉢でコンパクトに育てるのも良いですが、庭に地植えして楽しむこともできます。地植えすると、植物が大きく育っていきますし、何より水やりがとてもラクになります。また、鉢植えで育てるのに比べて、よりナチュラルに植物が楽しめるのも魅力だと言えるでしょう。
観葉植物の地植えは、樹木や植物を取り扱っている専門業者に依頼するのが一般的です。私たち明石緑化では、観葉植物の地植えはもちろん、建物周りの塀やフェンス、カーポートなど、エクステリアも含めた外構のデザインプランニングと施工も承っております。ぜひお気軽にご相談ください。
観葉植物の植え替えは大阪堺市の明石緑化へ
株式会社明石緑化は、大阪府堺市に本社を置く「緑を守るプロ集団」です。
創業から50年以上の中で培われた技術と、公共工事から民間工事に至るまで幅広い工事に対応できることを強みとしています。
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明石緑化は、お客様からの信頼と品質確保の為、現場監督責任者から職人さんまで正社員雇用にこだわり、車両や建設機械重機・測量機材・設計用CADも自社で所有。設計提案から現場管理・施工までを自社で一貫して行っております。
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