オシャレで虫除けになる観葉植物8選！虫が付きにくい観葉植物も紹介

気温が上がってくると、どこからともなく発生してくる虫たち。なるべく薬剤は使用せずに虫除け対策したいという方に人気なのが、「虫除けになる観葉植物」です。

観葉植物があると空間がオシャレに演出できますし、特に虫除け効果が高い観葉植物は爽やかな香りを放つものが多いため、リラックス効果やリフレッシュ効果も得られます。

今回は、そんな虫除けになる観葉植物の紹介とともに、香りの特徴や、虫除け効果が期待できる虫の種類についても解説していきます。また後半では、「香りがある植物が苦手で……」という方に向けて、虫が付きにくく育てやすい観葉植物もご紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。

1 オシャレで虫除けになる観葉植物8選
2 育てやすくて虫が付きにくい観葉植物
3 虫除けになる観葉植物でも害虫対策はマスト
4 観葉植物の植え替えは大阪堺市の明石緑化へ

オシャレで虫除けになる観葉植物8選

それではさっそく、虫除けになる観葉植物を見ていきましょう。

虫除けになる観葉植物①：シトロネラ

虫除けになる観葉植物1つ目が、「シトロネラ」です。

シトロネラはイネ科のハーブで、レモンのような爽やかでスッキリとした香りがします。見た目は雑草との見分けが付きにくく、日本ではあまり馴染みがありませんが、海外では害虫対策の他にも、石鹸やキャンドル、生薬、スープ、カレーといった材料に重宝されています。

虫除け効果が期待できる理由は、シトロネラに含まれる「シトラール」や「シトロネラール」といった香料成分にあります。これらの成分は、人にとっては良い香りに感じるのですが、虫にとっては嫌な香りで、特にシトロネラの香りは蚊やゴキブリ、ダニなどの虫に効果があると言われています。

また、シトロネラは虫除けになるだけでなく、消臭効果も高いので、匂いが気になる玄関などに飾るのがおすすめです。

虫除けになる観葉植物②：アガスターシェ・カーナ

虫除けになる観葉植物2つ目が、「アガスターシェ・カーナ」です。

アガスターシェ・カーナは日本で「蚊連草（カンレンソウ）」や「蚊嫌草（カゲンソウ／カケンソウ※諸説あり）」と呼ばれ、また英名で「モスキート・プラント」と名付けられているほど、蚊除けに効果があると言われているハーブです。花期になると、濃いピンクやオレンジの花を咲かせることから、観賞用を兼ねた植物として人気があります。

アガスターシェ・カーナはフレッシュでナチュラルな柑橘系の香りを持っており、その香りの元となっているのが「セスキテルペン」「フェノール類」「シトロネラール」といった虫除けになる香料成分です。これらの香りは、蚊やアブラムシ、ハエ、ブヨ、ノミ、ダニといった虫を寄せ付けない効果があると言われ、主にガーデニングで楽しまれる方が多い傾向です。

まだ新しい品種のため園芸店などに置いていない可能性がありますが、ネット通販なら種や苗木を簡単に購入することができます。

虫除けになる観葉植物③：ユーカリ

虫除けになる観葉植物3つ目が、「ユーカリ」です。

“コアラの大好物”というイメージが強いユーカリは、自然界では70m以上にもなる常緑高木です。鮮やかな葉とユーカリ特有の爽やかなグリーン系の香りを持ち、自宅や店舗のシンボルツリーとして飾っている方も多いでしょう。

このユーカリの爽やかな香りの正体は、「ユーカリオール」「リモネン」「ピネン」「シトロネラール」といった香り成分。この香りは蚊やアブラムシ、ハエ、ハチといった飛翔昆虫の虫除けになり、原産国であるオーストラリアや南アフリカでは害虫対策の一つとして利用されています。

なかでもレモンユーカリはシトロネラールを多く含み、虫除け効果が高い品種です。レモンに似た香りとグリーン系の香りが同時に楽しめることから、リフレッシュ効果やリラックス効果にも期待ができます。

虫除けになる観葉植物④：アロマティカス

虫除けになる観葉植物4つ目が、「アロマティカス」です。

アロマティカスは、ハーブと多肉植物の両方に分類される植物で、丸くてプニっとした可愛らしい葉をつけます。

アロマティカスはラテン語で「芳香のある」という意味で、ハーブならではのスパイシーな香りやミントに似たフレッシュな香り、柑橘系の香り、フローラルな香りと豊かで深みのある香りを周囲に漂わせてくれます。

そのアロマティカス特有の香りは蚊やアリ、アブ、ハエ、ゴキブリなどの虫除けになり、また、室内でも比較的育てやすい植物ですので、例えば玄関や出窓など外部から虫が侵入しやすい場所に飾るのがおすすめです。

虫除けになる観葉植物⑤：レモンバーム

虫除けになる観葉植物5つ目が、「レモンバーム」です。

レモンバームはシソ科のハーブで、名前からレモンの一種だと思われがちなのですが、レモンとは異なる種類の植物です。夏になると白い花をつけ、その花にミツバチがよく集まることから「メリッサ（ギリシャ語でミツバチ）」とも呼ばれています。生命力が強く、初心者でも簡単に育てることができるでしょう。

レモンバームの由来であるレモンに似た香りは、「シトロネロール（シトロネラールとは別成分）」「シトラル」「ゲラニオール」「リナロール」「システィン」といった香り成分によるもので、これらの香り成分は蚊やハエ、アブ、クモ、ダニなどへの虫除けになるとされています。

ただし、レモンバームはハチを寄せ付ける特性を持つため、屋外や窓際で育てる際は安全に注意してください。

虫除けになる観葉植物⑥：イヌハッカ

虫除けになる観葉植物6つ目が、「イヌハッカ」です。

イヌハッカはシソ科イヌハッカ属のハーブで、イヌハッカに含まれる成分「ネペタラクトン」がネコ科の動物に強い興奮作用を与えることから「キャットニップ（猫が噛む草）」「キャットミント」「西洋マタタビ」といった名称で親しまれています。

名前にハッカとあるように清涼感のある香りが特徴で、蚊やコバエを寄せ付けない効果が期待できることから、主にヨーロッパや北米ではイヌハッカを虫除け対策として活用しています。

ちなみにハッカとは英語でミントといいます。つまり、イヌハッカはミントと同じ仲間ということです。そのため、イヌハッカは虫除けの他にも、ハーブティーにしたり、料理の香り付けに使ったりと、香りを楽しんでみるのもおすすめです。

また、自宅で猫を飼われている方は、ドライフラワーにしたイヌハッカをポプリにすれば猫用おもちゃになりますし、爪研ぎさせたい場所に置いておけば場所を覚えてくれますし、匂いを嗅がせるとストレス解消にもなります。逆に言うと、イヌハッカの周りは猫のお気に入りスポットになりますので、近づいてほしくない場所には置かないように注意しましょう。