根詰まりは観葉植物からのSOS!?対処方法や植え替え手順は?
観葉植物の元気がなくなったり、水はけが悪くなったと感じたら、根詰まりを起こしているかもしれません。
今回は観葉植物が根詰まりを起こしているサインや、根詰まりによって発生するトラブルについて解説します。
また根詰まりの対処法や植え替えの方法、根詰まりを予防する対策についてもご紹介していますので、「観葉植物が根詰まりしているみたいだけど、どうしたら良いかわからない……」とお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
「根詰まり」は観葉植物からのSOS
根詰まりとは、観葉植物の根が鉢の中でいっぱいに詰まってしまう現象です。根詰まりが起こっていると、すでに観葉植物に何らかのトラブルが発生しているか、これから影響が出始める合図です。まさに、観葉植物からのSOSだと言えるでしょう。
特に根詰まりが発生しやすいシーズンが、観葉植物の活動が盛んになる春から夏にかけてです。この時期は生育期や生長期と呼ばれ、枝・葉・幹・茎といった見える部分だけでなく、土に埋まっている根もぐんぐん伸びていきます。
生長が著しい品種ほど根詰まりするスピードも速いため、「そろそろ剪定が必要だな」と感じた時は、根詰まりが発生しやすい時期だと考えて良いでしょう。
なお、観葉植物の育て方については「観葉植物の基本の育て方|水やり・置き場所・肥料・剪定・植え替えなど」で詳しくご紹介していますので、参考にご覧ください。
根詰まりを起こしているサイン
観葉植物が根詰まりを起こしているサインとして、以下のような状態があげられます。
- 鉢底や土表面から根が出ている
- 水やり後、土がすぐに乾燥してしまう
- 水やり後、土に水が染みこんでいかない
- 葉が変色している
- 活動が盛んな時期に生育しない
- 鉢にヒビが入っている
このような状態が見られた時は、できるだけ早く根詰まりを解消してあげましょう。
根詰まりすると観葉植物はどうなる?
観葉植物が根詰まりすると、水分や栄養分が植物全体に行き渡らず生長が衰えたり、水はけが悪くなって根腐れする恐れがあります。水が染み込みにくい程度であれば植え替えによって元気を取り戻すことが多いのですが、根腐れしてしまうと復活が難しくなります。
というのも、根腐れとはその名の通り根が腐った状態で、これは土の中に繁殖した嫌気性菌(けんきせいきん)の増殖によって起こるとされています。嫌気性菌は酸素を嫌う菌で、嫌気性菌が発生しているということは、土の中に酸素がなく、根が窒息している状態を示します。根が呼吸できなければ観葉植物全体に水分と栄養分を供給できなくなりますので、徐々に元気がなくなって、最終的に植物全体が枯れてしまいます。
しかし実際は根詰まりを起こしたからといって、すぐに根腐れしてしまうことはありません。葉が変色したり、葉落ちするといった症状は見られるものの、観葉植物にとってストレスのない環境で管理さえできていれば枯れることは考えにくいでしょう。ただし、土表面が白っぽくなっていたり、白くてフワフワしたものが付着していたら、それは白カビですので、根腐れが進んでいる可能性が高いと判断できます。
観葉植物を室内で育てるポイントについては「【初心者向け】観葉植物の室内での育て方!水やり頻度や置く場所は?」で解説していますので、併せてご覧ください。
根詰まりかも…?対処法は「植え替え」
根詰まりが発生した時は、植え替えで対処します。
植え替えに必要なものと手順、植え替えに適した時期、注意点についてご紹介していきます。
植え替えに必要なものと手順
植え替え作業は可能な限り庭やベランダなどの屋外で行ってください。土の中に虫が潜んでいた場合、観葉植物を鉢から取り出した時に大量発生する恐れがあります。
そして、植え替え作業は以下のものが必要です。
【植え替えに必要なもの】- 新しい植木鉢
- 鉢底石
- 新しい培養土
- スコップやシャベルなど
根詰まりが起きているということは鉢のサイズが合っていない可能性が高いですので、1サイズ大きめの鉢と、新しい培養土を準備して、植え替え作業をしていきます。あまりにも大きな鉢を選ぶと、土全体に水が行き届かず、水切れを起こしてしまう原因に。そのため、生長に合わせて徐々にサイズアップさせていきましょう。
【鉢のサイズ】
号数 | 鉢の直径(3cmずつアップ) | 必要な土の目安量 |
---|---|---|
3号鉢 | 9cm | 0.3L |
4号鉢 | 12cm | 0.6L |
5号鉢 | 15cm | 1L |
6号鉢 | 18cm | 2.2L |
7号鉢 | 21cm | 3.5L |
8号鉢 | 24cm | 5L |
9号鉢 | 27cm | 7.3L |
10号鉢 | 30cm | 8.4L |
11号鉢 | 33cm | 10L |
12号鉢 | 36cm | 13〜15L |
次に植え替えの手順ですが、今の鉢から植物を優しく取り出したあと、余分な土を払って、鉢底石と培養土を入れた鉢に入れ替えます。この時、鉢いっぱいに土を入れると株がおさまりませんので気をつけてください。
株を入れたあとは、植物が安定するように土を敷き詰めていきます。割り箸や細い棒を使ってギュッと押し込んで、隙間ができないように詰めるのがポイントです。
加えて、あらかじめ肥料が混ざっていない土を使用する際は元肥を実施します。肥料の種類や与え方については「観葉植物に肥料を与える時期は?肥料の基礎知識や使用時の注意点も!」でご紹介していますので、参考にご覧ください。
植え替えする時期と頻度
植え替えは観葉植物にとってストレスがかかる作業です。そのため、活発に生長する春〜夏頃に行うのが良いでしょう。
また、植え替えは1〜2年に1度の頻度で実施します。枝や幹を伸ばすスピードが速い観葉植物は根を伸ばすスピードも速いので、1年に1度の頻度で植え替えすると根詰まりが予防できます。
植え替え時の注意点
植物には、1本の太い根をまっすぐ伸ばす「直根タイプ」と、何本もの細い根を放射状に広げて伸ばす「ひげ根タイプ」があります。
観葉植物の多くはひげ根タイプなのですが、このタイプは根が絡まりやすいため、植え替え時には傷が付かないように優しく絡まった根をほどいてあげましょう。
もう詰まらせない!観葉植物の根詰まり対策
最後に、観葉植物の根詰まり対策を2つご紹介します。
根詰まり対策①:定期的に業者に植え替えてもらう
根詰まり対策の1つ目は、定期的に業者に植え替えてもらうことです。
観葉植物の植え替えは、想像以上に重労働です。また準備するものも多く、植え替えで発生した古い土や鉢の処理も必要です。ちなみに土は廃棄物に分類されないため、可燃ゴミとして出すことができず、自治体によって処分のルールが異なります。受付していない自治体もありますので、土の引き取りを行っている業者を探して、有料で回収してもらわなければなりません。
このような理由から、観葉植物の植え替えは、植え替え業者に依頼するのがおすすめです。私たち明石緑化では、植え替えで発生した廃棄物の処理はもちろん、植え替えに必要な新しい鉢や土を準備することも可能です。また、観葉植物の状態を見て、育て方のアドバイスもさせていただいています。
詳しくは、明石緑化の植え替えサービス「植え替える.com」をご覧ください。
根詰まり対策②:根詰まりしやすい観葉植物は選ばない
根詰まり対策の2つ目は、そもそも根詰まりしやすい観葉植物を選ばないことです。
根詰まりしやすい観葉植物とは、生長する速度が他の品種と比べて速い品種を指します。
人気どころで言えば、パキラやモンステラ、ストレリチア、ワイヤープランツなどです。このなかでもパキラとモンステラは丈夫に育つことから初心者に人気が高い観葉植物ですが、あっという間に根詰まりが発生します。
逆に根詰まりしにくい観葉植物は、比較的生長がゆっくりの品種です。例えば、ガジュマルやポニーテール(トックリラン)は、生長が緩やかな植物です。インテリア性も高いので、おしゃれな空間を作りたい方にもピッタリです。
観葉植物の根詰まりはプロへご相談を
今回は、観葉植物の根詰まりについて、症状や対処法、植え替えの方法、対策法についてご紹介しました。
観葉植物を栽培する以上、根詰まりと植え替えは避けて通れません。しかし、サイズが大きくなればなるほど、その作業はとても大変です。無理に作業を行うと腰に大きな負担がかかったり、ケガをしてしまう恐れがありますので、植え替え業者にご依頼ください。
明石緑化の植え替えサービスは、「観葉植物が元気ないんやけど…」「ウチの観葉植物なんとかならへん?」といったお客様のお声から生まれたサービスです。観葉植物1本からご依頼を承っていますので、大阪市・堺市にお住まいの方はぜひお気軽にご連絡ください。
観葉植物の植え替えは大阪堺市の明石緑化へ
株式会社明石緑化は、大阪府堺市に本社を置く「緑を守るプロ集団」です。
創業から50年以上の中で培われた技術と、公共工事から民間工事に至るまで幅広い工事に対応できることを強みとしています。
- 外構デザイン・プランニング
- 庭木・観葉植物のお手入れ
- グリーン&アートフラワーレンタル
- ブロック塀修理
- フラワーブティック ほか
明石緑化は、お客様からの信頼と品質確保の為、現場監督責任者から職人さんまで正社員雇用にこだわり、車両や建設機械重機・測量機材・設計用CADも自社で所有。設計提案から現場管理・施工までを自社で一貫して行っております。
樹木やお庭でお悩みの際は、お気軽にお問い合せください。