観葉植物を寄せ植えする際の注意点は?相性が良いおすすめの組み合わせも!
観葉植物は単一品種で楽しむだけでなく、寄せ植えで楽しむこともできます。系統が同じ品種を組み合わせたらインテリアに統一感が生まれますし、異なる形状や色を持つ植物同士を組み合わせると空間がより華やかになるでしょう。
そこで今回は、観葉植物の寄せ植えをする際に注意すべきポイントについて解説します。また、寄せ植え初心者の方におすすめしたい相性が良い組み合わせもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
観葉植物を寄せ植えする際の注意点
観葉植物を寄せ植えする際に注意すべきポイントは、
- 寄せ植えする時期
- 使用する土
- 使用する鉢のサイズ
- 植物同士のバランス
- 植物同士の相性
の5つに集約することができます。
それぞれの注意すべき点について詳しく見ていきましょう。
注意①:植え替えする時期
観葉植物の寄せ植えをする時に注意すべき点1つ目は、植え替えの時期です。
観葉植物の植え替えは、植物が元気に生長する春から秋にかけて行いましょう。品種にもよりますが、実がならないタイプの植物は4〜9月頃、オリーブのような実がなるタイプの植物は10〜11月か3〜5月頃、ストレリチアやカポック(シェフレラ)のような花を咲かすタイプの植物は5〜9月頃が良いとされています。あくまで目安時期ですので多少ずれるのは問題ありませんが、寒くなる12〜2月での実施は控えるようにしてください。
というのも、観葉植物として販売されている多くの品種は暖かい地域に自生しているため、冬の寒さを得意とせず、気温が10度を下回ると生長が止まり、いわゆる冬眠状態に入ってしまうからです。
気温が低くなる冬の時期に植え替えを実施してしまうと、植物が弱ったり枯れたりする可能性がありますので、気温が10度以上ある日、できれば15度以上の気温が続く時期に実施するのがベストです。また、観葉植物が新しい環境に慣れる期間を考慮して、寄せ植えする日から約2週間先までの気温に注意しましょう。
観葉植物の植え替えについては「観葉植物の基本の育て方|水やり・置き場所・肥料・剪定・植え替えなど」でもご紹介しています。
注意②:使用する土
観葉植物の寄せ植えをする時に注意すべき点2つ目は、使用する土です。
まず、寄せ植えで使用する土は、未使用の土を選ぶようにしてください。長期間使用している土は栄養が枯渇したり、害虫やカビが生息している可能性があるからです。そのため、寄せ植えする時に限らず、観葉植物は最低でも2年に1度のペースで土を交換するのが基本となっています。
土の種類に関しては、基本的に観葉植物用と表記されている土を選べば問題ありません。なお、サボテンや多肉植物と寄せ植えをする際は、「サボテン・観葉植物用の土」「多肉・観葉植物用の土」と寄せ植え用の土が販売されているので、専用のものを選ぶと良いでしょう。
また、園芸用品店などで販売されている用土には、あらかじめ肥料が混ぜ込まれているもの(元肥済み用土)もあれば、元肥されず赤玉土と腐葉土のみのものがあります。肥料の与え方に自信がない方は、元肥されている土を選ぶと安心です。
注意③:使用する鉢のサイズ
観葉植物の寄せ植えをする時に注意すべき点3つ目は、使用する鉢のサイズです。
寄せ植えは鉢の中で根詰まりが発生しやすく、土の養分も枯渇しやすいです。そのため、メインとなる株の号数より1〜2号大きいサイズの鉢を選ぶようにしましょう。
反対に、植物に対して大きすぎる鉢を選んでしまうと、必要以上の水が溜まって根腐れを起こしたり、土の量が多すぎて水と養分が根に行き届かなくなる可能性があります。
そのため、根の状態や全体のバランスを見ながら、徐々に鉢のサイズを大きくしていくことをおすすめします。
注意④:植物同士のバランス
観葉植物の寄せ植えをする時に注意すべき点4つ目は、植物同士のバランスです。バランスが悪いと見栄えが良くないだけでなく、日当たり・風通しが悪くなったり、重みに耐えられず倒れてしまうなどの危険性があるからです。
ですので、観葉植物を寄せ植えする時は、植物の伸びる方向性や葉の大きさ・形、全体の色味に着目して、バランスをとりましょう。
- 伸びる方向性
- 葉の大きさ・形
- 全体の色味
例えば、サンセベリア(サンスベリア)のような上に伸びていくタイプと、 ワイヤープランツやアジアンタムのような横に伸びていくタイプの組み合わせは、高低差や広がりが生まれて、空間が華やかになるでしょう。
また、最近では観葉植物と多肉植物を寄せ植えする方も増えています。観葉植物と多肉植物を寄せ植えする際は、3〜4号程度の卓上サイズの観葉植物と組み合わせることで全体のバランスが良くなります。
注意⑤:植物同士の相性
観葉植物の寄せ植えをする時に注意すべき点5つ目は、植物同士の相性です。
観葉植物の寄せ植えは、同じ鉢の中で違う種類の植物を育てるものですので、水やりの頻度や日当たりなど、同じ環境で育つ種類を選ぶ必要があります。
もし、育つ環境が異なる種類同士で寄せ植えすると、一部の植物が枯れてしまったり、最悪の場合、全ての植物が枯れてしまうことも。そのため、観葉植物で寄せ植えを作る際は、見た目だけで選ばず、植物同士の相性を考慮して選ぶように注意してください。
観葉植物の相性を比較する時は、植物が持つ特性や原産国を調べてみると良いでしょう。例えば、人気が高い品種の一つであるパキラは中南米の河岸に自生する常緑高木で、耐寒性・耐陰性・耐乾燥性があります。
そのため、同じ特性を持つゴムの木(インドゴムノキ)やユッカ・エレファンティペスといった観葉植物と寄せ植えすると、水やり頻度や日当たりで悩むことは少なくなります。大型の観葉植物同士を組み合わせる時は、サイズを変えるなどして工夫してみてください。
なお、観葉植物の特徴や選ぶポイントについては「室内で育てやすい観葉植物を環境別に紹介!選ぶポイントも!」で解説しています。
寄せ植え初心者に!相性が良い観葉植物の組み合わせ
先ほどご紹介した注意点を踏まえて、寄せ植え初心者の方におすすめしたい相性が良い組み合わせを2パターンご紹介します。
相性が良い組み合わせ①:モンステラとマドカズラ
寄せ植え初心者の方におすすめしたい組み合わせ1パターン目は、モンステラとマドカズラです。
モンステラは、観葉植物として人気が高い種類の一つで、切れ込みが入った大きな葉が特徴の植物です。自生しているものは7〜8m以上になる大型品種で、観葉植物として鉢植えで育てる際も2m程度まで大きくなります。
一方、マドカズラは葉に穴があいているのが特徴の植物で、和名で「窓葛」と表記されます。鉢で育てる時はおよそ1m程度まで大きくなります。
モンステラとマドカズラの相性が良い理由は、どちらもサトイモ科モンステラ属の観葉植物ですので、水やり頻度や日当たりなど育つ環境が同じである点と、高低差があるためバランスが良い点、また、両品種ともアメリカの熱帯地域が原産ということもあり、インテリアにエキゾチックな雰囲気をもたらしてくれる点があげられます。
近年流行の都会的な空間にジャングルの要素を加える「アーバンジャングル」を演出するのに、うってつけの組み合わせだと言えるでしょう。
相性が良い組み合わせ②:アジアンタムとプテリス
寄せ植え初心者の方のおすすめしたい組み合わせ2パターン目は、アジアンタムとプテリスです。
アジアンタムはシダ植物の一種で、小さく繊細な葉をたくさんつける可愛らしい植物です。横に伸びる特徴がありますので、棚などに置いて枝を垂らして楽しむこともできます。
一方、プテリスもアジアンタムと同じくシダ植物の仲間ですが、アジアンタムと比べて葉が大きく、品種によって様々な形をしているのが特徴の観葉植物です。
この2品種の相性が良い理由は、どちらも高温多湿を好むシダ植物ですので、こまめな水やりと葉水が必要だからです。湿度が高い脱衣所やお風呂場、キッチンなどの水回りにもピッタリの組み合わせだと言えるでしょう。
また、アジアンタムの小さな葉とプテリウスの美しい葉の組み合わせは、シンプルなインテリアから、リゾートホテルのような南国風インテリアまで、様々な空間にマッチします。
注意点ですが、両品種とも乾燥が進むと葉がチリチリになってしまい、一度チリチリになってしまうと元の元気な状態に戻りません。かと言って、土に湿気が溜まるのを嫌う習性があるため、用土への水やりは多くても1日に2回までにとどめ、必ず土が乾燥してから与えるようにしてください。葉の乾燥が気になる時は、葉水で空中湿度を高めてあげると良いでしょう。
観葉植物の寄せ植えは植え替え業者に依頼できる
今回は、観葉植物を寄せ植えする時の注意点と、寄せ植え初心者におすすめしたい組み合わせについてご紹介しました。
花の寄せ植えに比べて、観葉植物の寄せ植えは注意すべきポイントが多く、特に観葉植物の知識があまりない方にとっては大変難しいもの。品種選びや土選びなどで迷った際は、観葉植物の植え替え業者に依頼することも可能ですので、ぜひ利用してみてください。
観葉植物の寄せ植えや植え替えを業者に依頼する方法やメリットについては「観葉植物の植え替えを業者に依頼するメリットは?費用や比較ポイントも!」で解説しています。
観葉植物の植え替えは大阪堺市の明石緑化へ!
株式会社明石緑化は、大阪府堺市に本社を置く「緑を守るプロ集団」です。
創業から50年以上の中で培われた技術と、公共工事から民間工事に至るまで幅広い工事に対応できることを強みとしています。
- 外構デザイン・プランニング
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明石緑化は、お客様からの信頼と品質確保の為、現場監督責任者から職人さんまで正社員雇用にこだわり、車両や建設機械重機・測量機材・設計用CADも自社で所有。設計提案から現場管理・施工までを自社で一貫して行っております。
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